健診」で国民の8割が不健康になる?

ビジネスパーソンが受診を義務づけられている、「健診」。しかしこの「健診」には科学的根拠がなく、むしろ受診によって「要治療」とされ、不要な精密検査や服薬により健康を害すことになったりしかねないという。

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国民の8割が 国民の8割が 「不健康」になる「けんしん」

「働く人が年に一度、受ける健康診断は『健診』ですが、これが国民の義務として行われているのは、実は日本だけです。しかしこれにはエビデンスがありません。本当に受けるべきなのは『検診』です」

ビジネスパーソンが受診を義務づけられているのは、「健診」のほうだ。しかしこの「健診」には科学的根拠がなく、むしろ受診によって「要治療」とされ、不要な精密検査や服薬により健康を害すことになったりしかねないという。

東海大学名誉教授であり、70万人もの健診と検診に携わってきたエキスパート・大櫛陽一氏は、次のように語る。

働く人が年に一度、受ける健康診断は『健診』ですが、これが国民の義務として行われているのは、実は極めて珍しいのです。

労働安全衛生法という法律によって受診が義務づけられているため、日本人の職場での『健診』の受診率は80%にのぼります。でも欧米では、こんなシステムは一切存在しません」

当たり前だと思っていた健康診断は、実は世界中を見ても極めて異例なものだったとは驚きではないか。

健康診断の検査項目は20〜30にもおよびますが、それらを行ったほうがいいという科学的根拠がありません。

医療行為には必ず効果と副作用の両方があります。たとえば必要な人が薬を飲めば効果が出ますが、必要のない人が飲めば副作用のほうが大きく出ます。これは検査についても同じことです。

異常を発見して早期治療に入れるという効果がある一方、まったくの健康体が検査によって間違って異常とされて、無駄な精密検査や危険な治療が行われることもあるのです」

健康のために受けたほうがいい。そう思い込んできた健康診断には、一体どんな問題があるのか。これから「健康診断」の極意を一緒に学んでいこう。

【健康診断の極意1】

健診の「偽陽性」に気をつけよう

—国民の8割が「不健康」と診断される、健診の真実

・実は副作用も大きい健康診断

健診によって、異常のない人が異常と見なされてしまうことを「フォールスポジティブ」「偽陽性」と呼ぶ。健康なのに異常とされれば、不要な薬や治療がついてくる。「必要のない人が薬を飲めば、副作用のほうが大きく出る」からこそ大櫛氏は、むやみやたらと健診を受けることを問題視しているのである。

「今お話ししたフォールスポジティブが健康診断の最大の問題ですが、その根っこには正常と異常の判定基準が不完全という問題があります。どれほど注意深く考えても、完璧な判定基準は作れません。

通常、判定基準というのは、健康な人の95%をカバーする範囲を『正常』とします。裏を返せば健康な人でも5%は『異常』とされてしまうということです」

たかが5%と思うなかれ。先ほども触れたように健康診断の検査項目は20〜30項目にものぼる。仮に30項目とすれば、0・95の30乗=0・21、つまり正常とされる人の割合は21%にまで落ちてしまうのだ。

加えて、検査そのものの危険性も大櫛氏は指摘する。

「たとえば、一般的な企業では20歳の若手社員でも胸部レントゲン撮影を行います。これは『結核』が国民病だったころの名残なのですが、無駄な被ばくをして発がん率を高める危険性が否定できません」

「しかも、大腸がん検査(便潜血)で陽性になり大腸内視鏡検査を受ける人で、正常とされる割合は99%にものぼります。

大腸内視鏡検査では二日間にわたって強力な下剤を使うことになりますが、ショック症状を起こす危険性があるのです。しかし、便潜血検査で陽性となる原因の大部分は、痔なのです」

母親が妊娠した直後から母体健診がはじまり、生まれたらまず新生児健診、1歳児健診、そして3歳児健診と続く。

さらには学校に入ると学童健診、大きくなれば職場健診や特定健診(メタボ健診)、退職したら市町村による老年健診と、私たちの人生には常に健診がついて回るが、健康であっても大半の人に偽陽性が出ることに、くれぐれも注意しておきたい。


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chorilolila 健診で不健康にされる。まさに、パラドキシカルロジックhttps://t.co/pvZV6npUHT 約1年前 replyretweetfavorite

marekingu #スマートニュース 約1年前 replyretweetfavorite

agyrtria 本の販促記事だが、まあいいか⇨ 約1年前 replyretweetfavorite