不幸は悩んでる時にやって来る

【過去の夢⑦】
結局、おばあちゃんの贈り物が何だったのかはわからなかった。そんな時に、職場で問題が持ち上がる。それはオーナーの占い好きが原因だった。まさかそれが自分の身に降りかかってくるとは思わなかった……
<WEAVERの河邊徹がドラムスティックからペンに持ち替えて描いた作家デビュー作!>


イラスト:堀越ジェシーありさ



「あんたが東京行く時って、もう三年も前の話やろ? なんか言ってたかなぁ」

「なんも言ってなかったんならいいけど」

「覚えてないなぁ。父さんにも聞いてみるわ。それより新しい仕事は大丈夫なん?」

 前回電話で話したのは、新しい仕事が決まった時だった。

「うん。前よりすごくいい環境だよ」

 しばらく母に近況を報告した。雅子のこと、映画を観に行ったこと、社長の性格に難があること。そして、またねと言って電話を切った。

 アキコの渡そうとしていたものは、やっぱり何かわからないままだった。

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes・note会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

この連載について

初回を読む
夢工場ラムレス

河邉徹

WEAVERのドラマー・河邊徹の作家デビュー作。バンドで作詞を担当してきた河邊の 〝言葉の世界〟をドラムスティックからペンに持ち替え、描いた「夢」をテーマにした長編作。 ...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

kwb_wvr 泣きっ面に蜂、という言葉もありますね😭🐝 世の中は得てしてそういうものです🤔   https://t.co/Nw4HyG5MOY #夢工場ラムレス #WEAVER #小説 #読書 6ヶ月前 replyretweetfavorite