一番よく知ってるのは誰なのか選手権
相撲界だろうがオフィス北野だろうが、ワイドショーの賑わいを眺めていると、いざこざの真相を最も知っているのはオレだという人があちこちから5人くらい出てくる。真相を追い求めるうちに、真相に向かうのではなく、「一番よく知ってるのは誰なのか選手権」が開催されてしまう。たとえば、ミッチー・サッチー騒動の際に登場した十勝花子のことを思い出す時、そこを掘り下げるべきだったのか、と慎重になることができるが、ワイドショーとはそういうものなんだし、と片付けてもワイドショーから怒られることはないと思う。そんなこと、彼らも承知しているはずだからだ。
よく「ワイドショー化する政治」や「ワイドショー政治」という言い方を聞くが、その時の「ワイドショー」とは、具体的に、何のどういう要素を差しているのか。想像するに、政策論議ではなく人間関係を中心に動かそうとすることを指すのだろうが、政治家が人間関係の管理にばかり奔走しているならば、ワイドショー化してしまった政治、というより、政治が率先してワイドショー化を目指している、という言い方のほうが、正しい順序かもしれない。
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