桃山商事の恋バカ日誌

柿の種を家に常備している私を、彼氏は知らない

「失恋ホスト」として数々の恋愛相談を受けてきた恋バナ収集ユニット「桃山商事」のお二人が、新感覚の恋バナ談義を繰り広げるこの連載。今回のテーマは、前回にひき続き「彼氏の知らない私」です。女性たちが隠し持っている「彼氏や夫に見せていない一面」とは? 前回「裸で洗濯物を取り込む私を、彼氏は知らない」はこちらからどうぞ。

別に誰も知りたくないとは思うんだけど……

【登場人物】

清田隆之
桃山商事・代表。
1980年生まれの文筆業

森田雄飛
桃山商事・専務。
同じく1980年生まれの会社員

清田 今回も、前回に続き「彼氏の知らない私」というテーマでお送りします。前回は、「裸で洗濯物を取り込む私を、彼氏は知らない」「お笑いを厳しく批評している私を、彼氏は知らない」「自慰行為をしている私を、彼氏は知らない」といったエピソードを紹介してきました。

森田 自慰行為の話の流れで、俺が過去にどういう動画でオナニーしていたのかを妻が知りたがる、という話をしたよね。

清田 ノートパソコンに保存しているエロ動画を見せろ、と。

森田 うん、でも、恥ずかしいから断っている。オナニーの嗜好なんて、知られたくないよね?

清田 いや、わたくしの場合は……実はすでにバレてしまっていて。

森田 マジか(笑)。それってどんな動画なの?

清田 そういう展開になりますよね……。別に誰も知りたくないとは思うんだけど、bodyがfatで、かつ、olderなwomanを性的に好む傾向にあるというか……。

森田 なんで英語なんだよ(笑)。でも、割とガチなあれですね……。確かオードリーの春日が、同じような趣味なんじゃないかな。ちなみに年上っていうのは、どれくらい?

清田 10才くらい年上に見える女性が好みで……今だと40代でも若いと感じるくらいかも。

森田 な、なるほど……。いやあ、人の性はわからないよね。世界は広いし。で、彼女も清田のその嗜好を知っていると。

清田 なんかの拍子にポロっと話してしまったんよ。それ以来、街でそのタイプの女性を見かけたりすると、「あの人はどうなの?」とか聞かれるようになった。

森田 すごいな(笑)。特徴がハッキリしてるから、わかりやすいんだろうね。いや、いい話をごちそうさまでした。ご自分のオナニーの嗜好について、なにか補足があればどうぞお願いします。

清田 高校生の頃から「カラダの大きな年上女性に抱かれたい」という気持ちがあって、それがずっと継続されてるって感覚ではあるんだよね。あと、これは友達から聞いた話なんだけど、自分の男性性に嫌悪感を持っているメンズにありがちなパターンでもあるらしい。これを自分なりに分析したところ、桃山商事の活動を通じてひどいメンズの話ばかり聞いてきた結果、自分の性欲に加害意識を抱いてしまっている。そして、「太った年上女性なら優しく受け止めてくれるだろう」という幻想があり、加害性や罪悪感が免責されるような気になれるという背景がある。これについては引き続き研究を深めていきたいわけですが……あれ、そもそもなんでこんな話になったんだっけ?

森田 うん。元々は「オナニーをしている私を彼氏は知らない」って話だったね。

清田 ああ、そうだそうだ。それで言うと、「エロ動画の冒頭部分を飛ばしている私を、彼氏は知らない」という女性もいた。もちろんエロ動画を観ていること自体を彼氏には言ってないけど、絡みのとこだけ見て手っ取り早くオーガズムに達するために、冒頭の会話のところを飛ばしてるなんて、彼は想像もしないだろうなと言ってました。

森田 彼氏が女性の性欲を認めないようなタイプだったらショック死しそうだね……。

お酒、タバコ、騎乗位…彼の前では自主規制

森田 二軍ラジオの常連投稿者「漁師の娘」さんの、元カレとのエピソード「お酒を飲む私を、彼氏は知らない」も印象的だったね。

清田 確か、その彼はお酒を飲まない人だったんだよね。

森田 一方の彼女はお酒が好きなんだけど、彼といるときには飲まないようにしていた。つまり「酔っ払ったときの自分」を見せたことがなかった。彼女は酔っぱらうと、普段はあまりしない下世話な話をしたり下ネタを言ったりもするんだけど、結局そういう一面を彼に見せることがないまま別れてしまったんだよね。そのことを、別れた後に少し後悔したと言っていた。

清田 似た話だと、タバコを吸ってる姿を彼氏に見せられないという女友達がいたね。あと、「セックスの際に上に乗る私を、彼氏は知らない」という声もあった。お酒もタバコも騎乗位も、「女性だったら慎むべし」みたいなジェンダー規範が強く働いてるのかもしれない。

森田 「相手がそれを許容してくれないだろう」と感じちゃったらできないよね。漁師の娘さんの元カレはマジメな人だったみたいで、飲酒する姿をさらけ出せなかった。もっとも、許容するかしないかはやってみなきゃわかんないところがあって、自主規制しちゃう場合もある。たぶん、彼女の後悔はそのあたりから生まれてるんじゃないかな。

清田 そういえば、元カノがタバコを吸う人だったんだけど、俺の前では絶対吸わなかったなあ。こちらの態度に喫煙への否定的な空気が漂っていたからだと思う。

森田 でも、ハッキリと「タバコを吸わないで」と言ってたわけじゃないんでしょ?

清田 今思うと、本当に嫌だと思うなら直接伝えるのもありだったように思うけど、そんな権利はないよなとか考えつつ、でもやっぱタバコを吸う彼女を見たくないって気持ちもあった。それが態度に出ていて、「あ、この人は喫煙する私を快く思ってないんだな」って彼女が察したんだと思う。

森田 なるほどね。

清田 俺も似たような気持ちになったことがあって、その彼女には桃山商事の活動を隠していたのよ。当時はまだそれほど活動が本格化していなかったけど、「大学の頃から失恋した女子の愚痴を聞くサークルをやってて」って話をしたら、「は?なにそれ?」って顔をされてしまい……。それ以来、桃山の話題は一切出せなくなってしまった。

森田 まあ、相性が悪かったんだね。

清田 俺の苦悩をひと言で片づけやがって!

彼氏が気づかない「柿の種の動的平衡」とは
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桃山商事の恋バカ日誌

森田雄飛(桃山商事) /清田隆之(桃山商事) /ワッコ(桃山商事)

2001年の結成以来、「失恋ホスト」として1000人以上の男女から恋のお悩みやエピソードを聞き続けてきた恋バナ収集ユニット「桃山商事」がお届けする、新感覚の恋バナ談義。普段ほとんど語れることのない恋愛の様々なテーマを毎回ひとつ取り上げ...もっと読む

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momoyama_radio cakes連載記事「」の中で森田専務が唱えていた「柿の種の動的平衡説」。だから何だって話ですが… https://t.co/7P2kyBAei3 https://t.co/SlB0Hu6ZfT 1年以上前 replyretweetfavorite