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こんにちは、きのコです。
私はここ数年、ポリアモリーに興味のある人たちの交流会「ポリーラウンジ」の運営に携わっています。ポリランについて、「どんな人が参加しているんですか?」「私はポリアモリーではないんですが、参加してもいいんでしょうか?」「参加してみたいけど、ポリアモリーについて語れるほどの知識がなくて……」といったご質問・ご意見をよくいただきます。
ポリーラウンジの参加者はさまざま。年代も10代から60代までと幅広く、男性も女性もそれ以外も、いろいろなジェンダーやセクシャリティの方がいらっしゃいます。北海道や沖縄など遠方から来てくれたり、カナダ人やイタリア人など海外の方が来られることも。
ポリアモリー当事者だけの交流会と思われることも多いのですが、今まさに複数のパートナーとオープンに交際しています!という方はごく少数です。
最近少しずつ増えているのが、カップルでポリーラウンジに参加する方。といってもポリアモリーなカップルとは限らず、1対1でお付き合いしているカップルもおられます。
二人きりで話していて意見が対立した時
先日、初めて富山でポリーラウンジを開催しました。 東京でのポリランに富山からはるばるいらした方が、「自分の住んでいる富山でもぜひ、開催しましょう!」と声をかけてくれたのです。
共催したポリーラウンジには、彼のパートナーの方も来てくれました。
彼女のほうは「自分はポリアモリーではない」という立場だったのですが、ポリアモリーをもっと理解したい、と一緒に参加してくれたのです。
ポリランの後で、ポリアモリーではないという考えは変わらないけれど、今までは話し合う相手が彼だけだったのが、他の人たちの話も聴いてポリアモリーをよりよく理解できた、と語ってくれたことが印象的でした。
ポリアモリーについてであれ、家事の分担やセックスの好みについてであれ、話し合いは大切ですよね。とはいえ、二人きりで話していて意見が対立した時って、お互いに自分と相手の意見しか頭にないので、どちらかが正しくてどちらかが間違っているとか、どちらかがどちらかの意見に合わせるとか、そういう方向に話が向いてしまいがち。話が前に進まなくなったり堂々巡りしたり……ということも、ままあると思います。
そんな時に、他の人の話を聴いてみる、あるいは他の人に話を聴いてもらう、という意味でポリーラウンジは有意義な場かもしれません。視野を広げてみれば、自分と相手の2種類の意見以外にも、世の中にはさまざまな他の意見があることに気付くはずです。
カップル内のコミュニケーションを、密室に閉じ込めないこと。
それはポリアモリーとかオープンリレーションシップとか、お付き合いのかたちそのものをオープンにするということではなく、たとえ1対1のお付き合いであっても、場合によってはカップル内で話し合っていることをオープンにしてみるといいかも!ということです。もちろん、公衆の面前で大喧嘩しろとかSNS上でイチャイチャしろとかいう意味ではなく。
二人きりでは気付けなかった“第三の意見”
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