カリスマ・ヘアメイクによる新しい化粧品ブランド

【過去の夢③】
仕事を辞めて数ヶ月。求職サイトを見ているとカリスマ・ヘアメイクが立ち上げた新しい化粧品ブランドの求人広告が目についた。無事面接を通過、さらに同じ職場で仕事をする同僚はまるで〝おかん〟のように安心できるいい人だったのだが……
<WEAVERの河邊徹がドラムスティックからペンに持ち替えて描いた作家デビュー作!>

イラスト:堀越ジェシーありさ



 自分の学生時代のことも思い返し、麻美は自分が女ばかりの職場には向いていないのだろうかとも考えた。しかしそれでも、麻美にとって化粧品が特別なものであることは変わりなかった。

 接客の仕事も、自分の性に合っていると思っていた。自分が本当にいいと思う化粧品を勧め、タッチアップをして綺麗になった客は、その表情まで変わってしまう。それを見る度、心からこの仕事を選んで良かったと思うのだ。
 メイクは女の子にとって魔法である。沈んだ心にも、パッと光を照らしてくれる。

 それからしばらくの間、家でゴロゴロしながら求職サイトなどを眺める日々が続いた。東京には頼れる親友などおらず、仕事がなければ何もすることがなかった。

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夢工場ラムレス

河邉徹

WEAVERのドラマー・河邊徹の作家デビュー作。バンドで作詞を担当してきた河邊の 〝言葉の世界〟をドラムスティックからペンに持ち替え、描いた「夢」をテーマにした長編作。 ...もっと読む

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kwb_wvr 美容部員さんのお仕事です✨ 同じ販売員の先輩と、楽しくお喋りします🙎‍♀️ https://t.co/QNnXykgDCz #夢工場ラムレス #WEAVER #小説 1年以上前 replyretweetfavorite