宗教は一昔前まで「全て」だった。政治も経済も、法律も道徳も、自然科学も宗教の一部。ヨーロッパでは16世紀までそうだったし、イスラムみたいにいまでもそれに近い社会も多い。
宗教を突き破り、宗教の軛(くびき)を振りほどくことこそ、近代なのである。でも日本の学校は、宗教を教えない。戦前の反動だ。戦前は国家神道を、「宗教でない」として国民に押し付け、学校で教えていた。戦後、公立学校で宗教に触れることはタブーになった。学校で教えないなら、自分で学ぶしかない。
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