Q1 そもそも、J-REITって何?
A)
不動産を投資対象にする投資信託の仲間。多くの投資家から集めた資金で複数の賃貸不動産を購入・運用し、賃料収入や、物件を売却した際の売却益を投資家に「分配金」として還元する不動産投資信託のこと。証券取引所に上場されている。
米国発祥で、「Real Estate Investment Trust」の頭文字を取って「REIT(リート)」と呼ばれる。日本のREITはこれにJapanの「J」を付けて「J-REIT」だ。
Q2 どのような仕組みになっているの?
A)
株式に対応させて考えるとわかりやすい(図2‐5参照)。不動産投資法人が投資口(株式会社の株式に相当)を発行し、その投資証券(=(約)株券)を投資家が購入するという仕組みだ。

投資法人は投資家からの資金調達だけでなく、金融機関からの借り入れや、投資法人債(=(約)社債)の発行といった負債性の資金調達も行っているのが一般的。そこで注視すべきはLTV(Loan To Value)。資産総額に占める有利子負債の割合で、低いほど健全性が高い。
投資法人は資産の運用や保管、事務等の業務を外部委託している。
Q3 J-REITはどこで買えるの?
A)
証券取引所に上場されているから、株式と同様、証券会社の特定口座を通じて市場でタイムリーに売買できる。現物投資でありがちな「買いたい物件がすぐに見つからない」「売りたいのに買い手がいない」といったリスクを回避できる。
インターネット取引も可能で、価格動向などの情報も株式のそれと遜色なく取ることができる。