親友と自分の彼氏の仲が良いことは複雑

親友のしおりが磯子の自宅に遊びにきてくれることになった百鳥ユウカさん。そこで初めて池崎と会ったしおりは、趣味の話で盛り上がり……。話は思わぬ方向へ。

その日、池崎とユウカの住んでいる磯子に、高校時代の親友、一ノ瀬しおりが訪ねてきていた。

意外にもしおりと池崎は趣味嗜好が似ているらしく、話は尽きることなく、気づけば22時を回っていた。

池崎はいつのまにか親しみをこめて一ノ瀬しおりのことを「いっちゃん」と呼ぶようになっていた。

「そういえば、いっちゃんどこ住んでんの?」

「三茶だよね」

池崎はしおりに訊ねたが、ユウカが答えた。しおりの三軒茶屋のマンションを、ユウカはまだ訪ねたことがなかった。

「うん。かれこれ8年になるかな。深夜までやってるお店も多くてあのガヤガヤした感じが好きなんだよね」

しおりがそう答えると池崎は感心するように言った。

「へぇ〜、いっちゃんって”好き”がハッキリしてるよな。かっこいいよ」

「そお? ありがと」

ユウカは時計の針を見て、しおりに言った。

「しおり、時間大丈夫?」

「まだ終電は大丈夫かな。あ、でもそろそろ……」

ところが、池崎はそれを聞くと、気を利かしてしおりに提案をした。

「いいじゃん。うち泊まっていけば? いいよ、寝室をユウカさんと2人で使って、俺はこっちのソファで寝るから」

池崎の思わぬ提案にユウカの胸がキュって縮んだ。(その言葉、言うとしたら私じゃない?)少しだけ違和感を覚えたが、旧友の手前、ユウカは気にしないフリをした。

「え、でも悪いよ。ね、ユウカ」

「いいに決まってんじゃん。久しぶりに会って、ぜんぜん話し足りないし! しおりさえよければ泊まっていきなよ」

「本当にいいの? じゃあ、お言葉に甘えちゃおうかな。今から帰るのも正直メンドウだし」

そうして結局3人で日が変わるまで飲んでしゃべって、次の日の朝を迎えた。

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結婚できない2.0〜百鳥ユウカの婚活日記〜

菅沙絵

友人たちが彼女につけたあだ名は「レジェンド・ユウカ」。結婚市場に残された最後の掘り出し物という意味だと説明されたが、たぶん揶揄する意味もある。妥協を知らない彼女が最後にどんな男と結婚をするのか、既婚の友人たちは全員興味深げにユウカさん...もっと読む

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Chizthiz ドラマになりそうQ t 2年以上前 replyretweetfavorite