「いいアイデア」をまとめて一覧にしておこう!
前回と前々回で、3つのフィルターで企画にしたいアイデアを選ぶという方法を説明しました。このうち1と2のフィルターを通過したものを、僕は「いいアイデア集」としてメモしています。Excelでのかけ合わせメモで、色をつけてマーキングするアイデアも、1と2のフィルターに引っかかるな、と直感したものです。 もちろん、ここでピックアップした「いいアイデア」も、すべて企画にできるわけではありません。さらにここから優先順位がついて、より実現させたいアイデアから順に、企画にできるかどうかを考えていくことになります。
また、「このアイデアを具体的に企画にしたい」と思った時には、3番目のフィルターである、他人に聞くということも行って吟味します。 この段階で、企画にすることを検討できるアイデアは少なく、狭き門になるでしょう。
しかし、企画にしたい「いいアイデア」は、いつどんなタイミングで、人に求められ、実現できる機会が来るかわかりません。ですので、その時にすぐに思い出して、企画づくりを進められるように、一覧できる形でとっておくことをおすすめします。
「いいアイデア集」のつくり方
では、具体的にどのようにして「いいアイデア集」をつくっていくのかをご説明しましょう。僕は、数多くのアイデアの中からピックアップした、企画にしたい「いいアイデア」も、ネタと同様に、一覧できるような形でEvernoteに保存しておきます。ネタ帳とは別の、「いいアイデア集」です。 ここまで説明してきたアイデア発想には大きく2ステップありました。
・「お題」×「ネタ」でアイデアを考える
・出てきたアイデアに、ランダムワードをかけ合わせてさらに出す
この、どちらの方法で出てきたアイデアも、一緒に「いいアイデア集」にメモしていき ます。上記2つの発想法でアイデアを区別する必要はありません。 書き写す時に、さらにいいアイデアに変化させたり、考え直してみたらあまりいいアイデアではなかったものは外したり、などの調整をしながら、いいアイデアをまとめておき、企画づくりに活用していきます。
ただ、僕は多岐にわたる企画をつくる仕事をしているので、この「いいアイデア集」も、お題やカテゴリーごとに分類しないことが多いのですが、各自の仕事のスタイルによって、たとえば「本業に関するアイデア」と「本業と関係ないアイデア」など、分けてメモしておいてもいいでしょう。
この時、「いいアイデア集」から漏れた「かけ合わせメモ」(=不採用のアイデア)も、もちろん消さずにとっておきます。 なぜなら、いろいろな案件でアイデアに困った時に、過去のかけ合わせメモを見返すと、思いもよらないヒントが見つかることがあるからです。
頻繁に振り返ることはないかもしれませんが、どこにダイヤの原石となるようなアイデアがあるかわかりません。 データで保存しておく分には、かさばることもないので、捨てずに取っておくことをおすすめします。
1時間で1 0 0 個のアイデアをつくれる!
「かけ合わせメモ」を書くことに慣れてくると、信じられないほどたくさんのアイデアを、短時間でつくることができるようになり、そのことに驚くはずです。
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