品川スケートリンク閉鎖を阻止せよ!練習場所はぜったい必要。

【小説の展開】アンがスイスの五カ国対抗戦へ行く間、伊織はビバリーヒルズでサープラス社のキーマン、ジョー・カービンと会う。サープラス社は西部の経営が傾いたとき資金を注入した企業だ。現在も大株主として西部の経営に関わっている。伊織は品川スケートリンク救済案を示す。奇策だ。「ラスベガスを巻き込むリスクの高いビジネスだが参加しないか?愉快な話だぞ」サープラス社の取締役であるジョーは謎の提案に戸惑う。

*主人公の無瓢 庵(ムヒョウ アン)。背番号99。23歳。アスリート&中華料理のシェフ見習い。実際の女子アイスホッケー代表チーム「スマイルジャパン」に架空のアスリート、アンが参加して物語は進みます。

22. 思い立ったが吉日ってね、日本の格言さ、ジョー。

 ホールディング・カンパニーの相談役という立場など気楽なものである。
 月に1回、グループ29社の会長・社長が集まる金曜会に出席するが、都合が悪ければ欠席したって良い。会合ではシビアな問題が議論されることもあるが、捨て扶持待遇の私など、いなくて誰も気にしないのだ。アフリカへ行っておろうが南極にいようが勝手である。ロサンゼルスへ出向く程度の事など、会社に知らせる必要はない。
 庵がスイスへ発った次の日の飛行機に乗ることになった。
 チケットはネットで買った。
 イワサキ君があいさつ程度にと、ジョーに電話をした。
 しかしジョーは私が訪ねることを知ると、息を切らせて電話をしてきたのである。
「ムヒョウさん。お久しぶりです! 孫娘のアンちゃんがオリンピック出たそうじゃないですか。

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小説「スマイル」。女子アスリート冒険物語

松宮宏

「スマイルジャパン」に架空の選手「アン」を加えて進む小説。アメリカでアイスホッケーに出会った「アン」はジュニアを経て全米大学選手権で活躍する。日本代表はアンを帰国させるがソチは全敗、アンが所属する事になった社会人チームもリンク閉鎖の危...もっと読む

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