2013年6月6日
デモンストレーションは天本の台本どおりに進んでいた。
観客は二号機の一挙手一投足に感嘆し、彼女の話す一言一言に沸いた。
進行は滞りなく、質疑応答に入った。
客席からの質問に、天本が答える。天本は二号機の言語習得機能について解説した。
「この人工知能は周囲の人間の会話などから意味を類推し、実際に話すことで言葉を自分のものにしていきますが、言葉の選択にどうやら一定のルールができているようで、それが結果的に、人工知能の意志のようなものとして機能してまして……」
質問も出尽くし、MCがそろそろ締めようとしたとき、客席後方から手が挙がった。
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2007年12月、ニコニコ動画に『ピンクスパイダー』を投稿しボカロＰデビュー。キャラクター・ボーカル・シリーズ02「鏡音リン」を使用し、”伝説の RINマスター”というタグがつくほど調声レベルが高い。温かみのある曲調と物語的な歌詞で、優しく励まされるような楽曲には定評がある。
脚本家。ライター業や映像制作などを経て、現在は舞台の脚本を中心に活動している。舞台版『ココロ』の脚本・演出を担当し、ドワンゴ主催のニコニコミュージカル『ニコニコ東方見聞録』にも参加。コミカルでテンポのよい舞台に定評がある。ノベル版『ココロ』では舞台の脚本をベースに新たな物語を書き下ろした。
VOCALOIDブームの初期から活動するイラストレーター兼デザイナー。ニコニコ動画では『炉心融解』（作曲：iroha(sasaki)、作詞：kuma）のＰＶを担当し、リアルとデフォルメが混ざり合った世界観が話題を呼んだ。多数のＣＤジャケット、フィギュアのデザインを手がける。ノベル版『ココロ』ではイラスト・キャラクターデザインを担当。
