『なんて素敵にジャパネスク』氷室冴子
の次に読みたい3つの本
『わすれなぐさ』吉屋信子
(河出書房新社)
氷室冴子がファンだったと明言している吉屋信子。「少女小説」の元祖。女学校を舞台にした、大正の女学生たちの日常と事件。刊行されたのは昭和7年だが、宝塚や映画スターにきゃあきゃあ言う女の子たちの姿は今と変わらずかわいらしい。河出文庫の嶽本野ばらによる注釈も最高なので、むかしの言葉づかいに気負わず手に取ってみてくださいな。
『大鏡』 武田友宏(編集)
(角川学芸出版)
読むと「はっ、ジャパネスクあの巻のあの話の元ネタはこれか……」とにやにやできてとても楽しい、平安時代の一大歴史物語。兄弟闘争、政略結婚、渦巻く陰謀、その間に挟まれるのほほん日常エピソードなど「平安時代あるある」がてんこ盛り。今もむかしも、権力者のスキャンダルはみんな大好きなのだった。
『ざ・ちぇんじ!〈前編〉〈後編〉 (Saeko’s early collection)』氷室冴子
(集英社)
私が地獄に落ちてでも叫びたい、叫ばせてくれ、『ざ・ちぇんじ!』は、読んで、お願い!!!!!! 最近では『君の名は。』の元ネタにもなった日本の古典『とりかへばや物語』をこちらは氷室冴子が描いた、平安時代男女逆転ラブ・コメディ。
『恋する伊勢物語』俵万智
の次に読みたい3つの本
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