復讐手帖

W不倫妻の甘味な復讐!彼の分身を夫の子として密かに産み育てる……

今世紀に入ってから”人妻”の婚外恋愛は急増したという実感がある。それは携帯やスマホの普及と無関係ではないだろう。人妻でありながら、相手や相手の配偶者を恨んだり妬んだりする女性は少なくない。ただ、彼女たちの話を聞くと、恋愛と結婚は違うものだから、「人妻でありながら」という言い方はやはり間違いなのだとも思う。
行き場を失った女の想いが向かう果てを描いた『復讐手帖』をcakesで特別連載!

Case① 【 彼の子どもに接触 】
お互いに家庭はあるけれど、一生つきあっていこうと約束した、中学の元同級生の彼。「僕が一生愛するのはきみだけ」と言ってたくせに、妻バレしそうになったとかで、4年のつきあいをメール1通で切られました。バレたわけじゃないんです、彼の友人が、不倫が露見して離婚されたらしくて。ビビったんでしょう。でも、別れ方っていうものがあるでしょう? 大人なんだからそこは潔く引くべきだという意見もあるでしょうけど、私は許せなかった。
そこで彼の子どもが通う小学校の前で待ち伏せ、2年生の彼の息子に手紙を渡しました。
「お父さんに渡してね」と言って。
でもまあ、子どもだから母親にまず渡すでしょう。そうしたら家庭がもめる。予想通りだったようです。彼から抗議のメールがきましたが、ブロックしてやりました(37歳・結婚9年)

Case② 【 別れ話に逆上してセクハラ問題にすり替え 】
子どもの学校の保護者会で、一緒に役員をやることになった人がいます。お互いに好感をもっていました。顔を合わせるたびにドキドキワクワク。中学生みたいでした。あるとき、互いの気持ちがわかり、リスクを承知で、でも気持ちを抑えることができなくて関係をもってしまいました。
私は恋愛モードで舞い上がっていたけど、彼は冷静だったんですね。半年ほどたった頃、「これ以上はまずい」と言い出して。私は別れたくなかったけど、彼はどんどんつれなくなっていく。
そんなとき保護者会役員で暑気払いがあったんです。彼がトイレに立ったのを確認して、私もトイレへ。出てきたところで「別れたくない」「しょうがないだろ」とすったもんだして、私、意を決して「キャーッ」と叫び、自分でブラウスの前を勢いよくはだけました。
「どうしたんですか」と店の人や仲間が駆けつけたときは、前をはだけた私がうずくまり、そばに彼が呆然と立っているという図式。誰が見ても彼が襲いかかったようにしか見えません。
彼としては「不倫の別れ話でもめて」とも言えない。そのまま彼は保護者会を追放されました。私は「彼を責めないであげてください」と言ったことで株を上げた。彼ら一家、結局、引っ越していきました(41歳・結婚12年)

Case③【 不倫&二股していた彼、女もろとも会社をクビに 】
パート先の上司とは、同い年で話が合いました。彼の無類の明るさにも惹かれて。彼のほうも「お互いに家庭を大事にしながらつきあっていこう」と言ってくれたんです。
でも彼は数か月で、あからさまに距離を置くように。「今は仕事が大事なときなんだ」というのが言い訳。それも本当ではあったと思うんですが、あるとき、私は見てしまったんです。パートで来ている30代前半の女性と体を密着させて繁華街を歩いているのを。その先にはラブホテルがありました。
翌日、彼女にこっそり言ったんです。
「昨日、見ちゃった」
すると彼女、顔を赤くしてなれそめを教えてくれました。もちろん、スマホで録音していましたよ。
「彼、テクニシャンなの?」と聞いたら、
「誠意と愛情があるんです。私、舐められるのが好きなんだけど、彼、いつまでも全身を舐めてくれる。私さえイケば自分はいいんだって言って」
むかつきました。私はいつだって彼に奉仕させられていた。マグロ状態だったんですよ、彼は。
「子どもを産んでからうちはセックスレスだったんだけど、きみみたいないい女を放っておくダンナの気持ちがわからないって」
あまりにアタマにきたので、その録音を会社の役員に暴露。真相を確かめてほしい、こんなことでいいのかとねじ込みました。
結果、ふたりともクビに。私を裏切るからこういうことになるのよとすっきりしました(46歳・結婚13年)

Case④【 偶然の再会で復讐魂に火がついて 】
新興住宅街の大きな新築マンションにやっとマイホームを持てました。子どもふたりとの4人家族、ごくごく普通の幸せを手に入れたと思っていたんです。
でも、そこで再会してしまった。忘れられないほど憎んだ元カレと。
20代前半の数年つきあった人ですが、私の妊娠がわかると逃げていき、結局、泣く泣く中絶した過去があります。居場所もわからなくなった彼をどれほど恨んだことか……。その彼が奥さんと手をつないで歩いていたんです、マンションの敷地内を。噂によれば彼はいちばんいいクラスの部屋を購入して住んでいるらしい。このままおとなしくしているわけにはいかない。そう思いました。
ある日、ぼんやり歩いていると、彼に肩を叩かれました。「久しぶり。ここに住んでるの? びっくりしたよ」と。どうして笑って話しかけられるのかわからないけど、彼はさわやかに笑っていました。そしてあろうことか、私はその笑顔に惹きつけられてしまったんです。われながらバカだと思います。
また彼と関係が始まってしまいました。映画みたいです。でもつきあえばつきあうほど苦しい。やはり彼は裏切り者だという思いが強くなる。そして同時に私は彼の奥さんに近づいたんです。親切にして好意を示して、すっかり彼女が私のことを「親友」だと思っていることがわかりました。
そこで思い切り、彼のことをフリました。
「あのときのことを思い出してよ。私はあなたの子を堕ろしてるのよ、卑怯者!」
その後、彼の奥さんから彼が鬱状態になって病院に通っていると聞きました。会社も休職しているらしいです(42歳・結婚15年)

♦ダブル不倫という危険こそが互いを重い愛へと導く

双方が既婚のダブル不倫の場合、彼の子を産んでしまう女性が決して珍しいわけではないと産科医から聞いたことがある。

case⑤【 密かに不倫の彼の分身を産み育てる、という甘味な復讐 】
「うちの下の子も、どう考えても夫の子ではないと思います。それが彼へのいちばんの復讐ですね」アツコさん(38歳)は、20代の後半に6歳年上の職場の先輩と不倫の恋をしていた。だが、このままでは未来がないと自ら別れを選んだ。
転職した会社で3歳年下の男性と結婚したのが32歳のとき。できちゃった結婚だった。その後、不倫をしていた先輩と再会、「いけないと思いながらも」関係が復活した。
「復活してからは、お互いに家庭があるからかえって燃えてしまって……。

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復讐手帖

亀山早苗

別れた男、不倫相手、夫……。男の裏切り、心変わり、嘘の塗り重ねに、行き場を失った女性たちの想いが”復讐”という形で狂気に変わっていく。独身男女の愛がこじれたとき、夫の不倫を知ってしまったとき、自分自身の不倫の末……など、実際にあった復...もっと読む

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