松井えり菜(アーティスト)→関口泰宏(バービーコレクター) Vol.2「 日本製バービーは何がスゴかったのですか?」

今回のインタビュアーは、カルティエ現代美術館に収蔵されている『えびちり大好き』をはじめとする個性的な自画像作品や、ウーパールーパーをモチーフにした作品などで知られるアーティスト、松井えり菜さん。世界を股にかけ、精力的な活動を続けている松井さんが、”いま話を聞きたい人”として指名したのは、世界的なバービー・コレクターとして知られる関口泰宏さん。数えきれない程のレアなバービーたちが陳列された圧巻の関口コレクションに囲まれながら、失われつつある”ニッポンのもの作り”について、松井さんが鋭く迫ります。

日本製バービーは何がスゴかったのですか?

Q.日本で作られていた頃のバービーを見ると、スゴく小さく細いファスナーが使われていたりして、いまではもうできないんじゃないかというくらい精巧な作りですよね。

関口:アメリカからこういうものを作ってほしいと色々オーダーされるなかで、当然できるものとできないものがあるわけですよね。そこで日本人が、こういうものならできますといって作ったものが当時のバービーだったわけですけど、洋服の縫い目などを見ても本当に子ども向けのオモチャなのかと思うくらいスゴく丁寧にできているんですよ。最初の10年間に日本人が作っていたバービーのスゴさが評価され始めたのはここ最近のことなんですね。バービー自体はいまでも世界中で人気がありますが、その中でも特に価値の高いバービーは日本で作られたもので、そこには日本人の魂が入っているんだということは、日本人がしっかり主張していかないといけないなと思っています。

Q.その使命感からバービーをコレクションしているんですか?

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