誰でもカンタンに得意分野を見つける方法がある
努力をするなら、絶対に得意分野にするべきだ、と著書『天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある。』で述べました。得意分野を伸ばすことで、とがったプロフェッショナルになることが、普通の人が天才的成果を上げる近道だと思います。
しかし、“得意分野を伸ばしてプロフェッショナルになる”。そう思ったときに、では、自分の得意分野はどこなのかがわからない、という人のほうが多いのではないかと思います。
これはしごく当然のことです。誰でも、自分を基準に考えているので、自分がその分野で秀でた能力があると気付かずに、部下や後輩に対して「どうしてこんな簡単なことができないんだろう」と不満に思ったりするものです。
私も、高校生のときには、自分が「特に読むのが速い」と思ったことはありませんでした。自覚をしたのは、何回かまわりの人に「もうこんなに読んだの?」と驚かれたから。周囲の反応を見ながら、能力について気付いて、それに自信を持つようになっていったのです。
自分が得意なことを探すのは、案外難しいのではないかと思います。今いる環境が自分に合っていなければ、見つけることすらもできないかもしれません。得意なものと出会うこと自体、運の要素も大きいと思います。
だから、ここでは自分の「得意分野」を測るための指標を使いたいと思います。
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