国内観光業としては初めて、星野リゾートが活況を呈する不動産投資信託(REIT(リート))市場へ参入する。早ければ6月末にも、自社が保有・運営する旅館などの宿泊施設を組み入れたREITを東京証券取引所に上場させる方針で、当局の審査手続きを進めているところだ。

まず、星野リゾートは、投資家から資金を集めて投資法人(星野リゾート・リート投資法人)を設立。この投資法人が星野リゾートから保有不動産を買い取る。REITに組み入れられるのは、ラグジュアリー旅館「星のや(軽井沢、京都)」、温泉旅館「界(箱根、熱海などの5施設)」、リゾート滞在施設「リゾナーレ八ヶ岳」の3業態8施設となる予定だ(上図参照)。REITの質を維持するため、築年数の古い「星のや 京都」の組み入れが見送られる場合もあり得る。