最速でおしゃれに見せるための大原則とは?

MBさんの新刊『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』をcakesで特別連載! 日本一のファッションメルマガを発行しているMB氏のもとには、読者から感謝の声が山のように届きます。「女の子にほめられました」「結婚できました」「転職しました」などなど。「おしゃれになれば人生が変わる」とMB氏。ではいったどうすればおしゃれになれるのか? その大原則と3つのルールが明らかに。 連載第5回

ドレスとカジュアルのバランスを整える

(初めての訪問から1週間後、再びMBバーを訪れたAさん)

A この前にいわれたとおり、一日1時間、自分と向き合ってきたぞ(本当は30分だけど)。やる気はみなぎっている。俺はおしゃれになってパッとしない人生を変える! 今日はその決意表明の日だ! こんばんは。MBさん、いますか?

スバル はーい。あ、こんばんは、私はMBの助手のスバルです。今日、いらっしゃることは聞いていますよ。

A 助手さん? ってか、よく僕だってわかりましたね。

スバル おとなしい感じの男性が来るって聞いていたんですけど、たぶんそうだろうなと。お飲みものは?

A ビールを。MBさん今日はいないんですか?

スバル 仕事が立て込んでいるみたいで。でも、想像していたイメージとちょっと違いますね。なんかこう積極的というか、前にくる感じとか、もっとおとなしそうな方だと思っていました。

A 今日はMBさんにズバリおしゃれになる方法を聞き出そうと思っていたので、その意気込みが……。しかし、MBさんの助手だけあってやっぱりおしゃれですね。具体的に何がおしゃれなのかはわからないけど……。

スバル 今日のコーディネートのポイントはYラインシルエットとドレカジのバランスをうまく整えたことですね。

A ……!?

スバル そうでした。あなたはまだ基本的なMBメソッドを教わってなかったんですね。よければ僕が教えますよ。本当に簡単なので。MBメソッドの大原則は「ドレスとカジュアルのバランスを整える」。そのためのルールは3つ。①「服はボトムスから揃える」、②「形はIYAで整える」、③「色はモノトーン+一色に抑える」。はい、復唱して!

A 大原則はドレスとカジュアル……って、ムリですよ(笑)。

スバル そりゃそうですよね(笑)。でも、とても肝心なので、この大原則と3つのルールだけは絶対に覚えて帰ってくださいね。これは方程式なのであとは応用するだけ。流行が変わっても対応できるようになりますよ。

A とにかくパッと見の印象を変えておしゃれになって後輩の女子に褒められたいんですよ。しかし、俺と助手さんは何が違うんだろう?

スバル まずパッと見ですけど、今日、あなたのファッションはカジュアル度合いが100%です。この場合、スーツスタイルで使うアイテムが「ドレス」で、スーツスタイルで使わないアイテムは「カジュアル」と呼称しています。

A いつものパーカにジーパン、スニーカーなのでそういった意味ではカジュアルかも。でも典型的なアメカジだから、おしゃれとまでは言わないにせよ、べつにダサくはないでしょう。

スバル ドレスとカジュアルと言われてもピンとこない場合は、大人っぽさと子供っぽさと言い換えてみましょうか。ドレス、つまりスーツスタイルが大人っぽくて、今日のあなたみたいなカジュアルは子供っぽいファッションだと表現してみましょう。

A そういわれるとスーツとは対極なので子供っぽいのかも。でも、Tシャツにジーパン姿のジェームス・ディーンは永遠にカッコいいし、日本代表・白洲次郎も大人っぽいですよね。というか、めちゃくちゃシブい。アメカジすべてがNGってことではないはず。

スバル 鋭い指摘ですね! これはとても大事な考え方です。もちろん、カジュアル100%のアメカジがダメってことではなくて、カジュアルな服はあくまで子供っぽく見えやすいということです。決して子供服ではありません。また、Tシャツにもいろいろあって、たとえば、艶のある黒のシルク素材であれば白のTシャツに比べるとかなり大人っぽく見えますよね。Tシャツにもカジュアルなもの、ドレスライクなものがあるんです。

A 服はすべてカジュアルとドレスに分かれるということ?

スバル 基本的にはそうなります。ジーパンやスニーカーといったアメカジ以外にも、ファッションにはミリタリーやスポーツ、民族系といったようにいろんなジャンルがあります。でも、よくよく見ると、メンズファッションにはすべて源流があって、たいてい軍服や制服、スポーツウェア、作業着、ビジネスウェアに行き着きます。たとえば、トレンチコートは軍服だし、ポロシャツはスポーツウェア、スラックスはビジネス用途ですね。

A パーカやスニーカーはスポーツウェアで、ジーパンは作業着だから「カジュアル」、スラックスはスーツで使うので「ドレス」ってことか。

スバル そのとおり! そこで話を「ドレスとカジュアルのバランス」に戻します。街着としてパッと見ていちばんおしゃれに感じるのは、ドレスとカジュアルのバランスが7対3くらいなんです。大人っぽさ7に対して子供っぽさ3です。

A つまり、今日の俺の服は100%カジュアルなのでサマになってないってこと?

スバル 個人差もありますけど、欧米人に比べて体格も貧弱で童顔短足の典型的な日本人であれば、ドレス要素は多いほうがサマになりますね。筋骨隆々とした欧米人であれば5対5でもOKだったりするんですけど、僕たち典型的な日本人にはドレスとカジュアルのバランスは7対3が黄金律だとMBさんは提唱しています。

MB's skIll おしゃれに見える街着はドレスとカジュアルのバランスが7対3。

A でもなんで、ドレスの要素、大人っぽさを重視するとおしゃれに見えるの?

スバル それには2つの理由があって、街着はミックスの文化だということ。ジャケットにスラックス、シャツに革靴といった100%ドレスなスーツスタイルももちろんおしゃれですけど、街着ではないですよね。これはビジネスやパーティなど、かしこまった場での正装や礼装になります。反対に上下ともジャージでスニーカーだと「これから運動会?」になってしまいます。街着とは「ドレスとカジュアル」の中間にこそ存在するんです。カッチリしすぎず、ルーズにもなりすぎない、緊張と弛緩の両方を兼ね備えたバランスです。

A へえ! 服のバランスなんて考えたこともなかったな……。普段着だから全身リラックスして大丈夫なのかと思ってた。

スバル コンビニに行く場合はそれくらいリラックスしてもいいと思いますけど、僕なんかはコンビニに行くときもおしゃれをしたいタイプなので、ドレスとカジュアルのバランスは5対5くらいに整えます。こういった法則は教科書がないから、誰もきちんと言葉にしてこなかったんですよ。ファッション誌では異なったジャンルのアイテムをミックスする着こなしをハズす、こなれ感と言ったりしますけど、実は誰もきちんと定義はしていません。なんとなくそう表現しているだけなんです。

A ドレスとカジュアルのバランスはイメージできてきたかも。でも、緊張と弛緩というのは?

スバル これが2つめの理由で、ドレスとカジュアルを大人っぽさと子供っぽさと言い換えたように、これは緊張と弛緩とも言い換えられます。隙のないスーツスタイルはまさに緊張の代名詞。でもネクタイを緩める瞬間に、ふとした隙ができますよね。

A 女子が好きなやつ!

スバル 緊張がなければ弛緩も生まれません。そして、この弛緩や緩和、余裕にこそ色気が宿ります。つまり、緊張7に弛緩3のバランスで服を着ると、てきめん大人っぽくて色気のあるファッションができるということなんです。

A 女性の下着姿よりも、タイトなスーツスタイルからチラリと下着が見えてしまった……こっちのほうがエロいとおっしゃる。なるほど!

スバル 小さいボケはスルーしますね。日本で売られている洋服はカジュアルウェアが非常に多い。それは日本が戦後、ヨーロッパではなくアメリカの影響を色濃く受けたからだと思います。ユニクロでもそれが顕著で、パーカ、デニム、スウェット、チェックシャツなど、いわゆるアメカジ系の洋服の割合が基本的には多いです。逆に、白シャツ、テーラードジャケット、スラックス、レザーシューズといったヨーロッパ的なドレスライクなアイテムはビジネス用途であって、街着としての提案はまだまだ少ないですね。

A だから、スウェットパーカやジーパンばっか買っちゃうのか……ということは、ユニクロじゃなくておしゃれな店に行く必要があるってこと?

スバル ところが、この「ドレスとカジュアル」のバランスが頭に入っていると、ユニクロでも簡単におしゃれができるのです。といっても、最近のユニクロやGUは本当におしゃれなアイテムが多いので、「ユニクロでも」といった言葉は少し語弊があって、「お金をかけなくても」といった意味でしょうか。ちなみに、今日の僕の格好も、7割がユニクロやZARAといったファストファッションで買ったものです。このパッチワーク調のニットパーカはZARAのレディースで、オレンジのカットソーとパンツはユニクロ、靴はディスカバードとパドローネのコラボですね。

A 用語の意味はもちろん、そもそも何がおしゃれなのかもわからない。……でもただものではない感は伝わってくる。……で、俺のような初心者はまず何から買えばいいの?

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幸服論

MB

メンズファッション指南の第一人者である著者は「ファッションこそ最高の自己啓発だ」と断言する。人間の中身を変えるのは大変だが外見を変えるのは一瞬だからだ。服を着て鏡の前に立つだけ。実際に著者のメソッドを実践している読者からは「女性から生...もっと読む

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