夢があると、心がポジティブな状態になり、心身ともに活性化するようになる
次のような話があります。
AさんとBさんという男性が大学卒業後、同窓会で久しぶりに再会を果たしました。
二人はともに五〇歳になったばかりでした。
にもかかわらず、Aさんは老人のようにふけていました。
いっぽうのBさんは二〇代の青年のように若々しくハツラツとしていました。
その違いは二人の意識の持ち方にありました。
Aさんはいつもこのような言葉を口にしていました。
「私には夢も希望もない。一生、うだつの上がらないサラリーマンのままだ」
「自分の将来など、たかが知れている」
これに対し、Bさんはいつもこのような言葉を口にしていました。
「私には起業家として活躍する夢がある」
「自分の将来はバラ色だ。希望に満ちあふれている」
このように未来に意識を向けたとき、そこに夢や希望があると、人生に大きな張り合いが生まれるようになります。
人生に張り合いが生まれれば、毎日が楽しくなります。
毎日が楽しくなれば、何事も積極的に考え、積極的に行動できるようになります。
すると、意識するしないにかかわらず、心をポジティブな状態にキープできるようになります。
それによって、心と身体にいいホルモンがどんどん分泌されるようになり、心身ともに活性化するようになります。
つまり、夢があれば、いくつになっても若々しく生きることができるのです。
自分のためだけの夢を持って未来を生きたほうが、有意義な人生が送れる。
社会構造が激変し、格差社会が生まれたことも関係しているのでしょう。
私たちは年齢を重ねるにつれ、往々にしてこう考えがちです。
「毎日、つつがなく暮らせればそれでいい」
「人並みの収入があり、人並みの生活ができればそれでいい」
要するに、世間の人と横並びの人生を送ることを考えているのです。
しかし、それだと精神的な充実感・満足感は得られなくなります。
そこには、人と同じように生きるという安心感があるだけで、生きがいや自己実現を担ってくれる夢がないからです。
でも、よくよく考えてみると、みんなと同じでなければならない理由など、ひとつもありません。
「あの人がサラリーマンをしているから、私もサラリーマンのままでいなければならない」などという義務などはどこにもありません。
ひとりひとりの顔が違うように、いろいろな生き方があってもいいと思うのです。
それは起業家・自営業者としての道を歩むことかもしれません。
教育者として人を育てることかもしれません。
音楽家や画家といったアーティスト、あるいは作家になることで、素晴らしい作品を生み出すことかもしれません。
「自分のためだけの夢を持って未来を生きたほうが、有意義な人生が送れるようになる」
そう決意した瞬間、その人は若々しく生きるためのスタート地点に立ったことになるのです。
自分という人間の価値は不滅である。
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