アスリートへ支援を。マイナー競技にも光を!

アマチュア・アスリートの経済環境は厳しい。世界を相手にするトップアスリートであればあるほど厳しい。まずは安定した職業、そして活動の支援を。【小説の展開】孫娘のホームリンクである品川スケートリンクが閉鎖へ向かう。マイナースポーツを取り巻く環境はアスリートだけでなく、運営側の企業にとっても厳しい。そんな状況下、伊織は巨大企業「ミツホシグループ」のイワサキ会長の元へ奇策を持っていくのであった。

17.相談は陰謀。相棒はミツホシグープの創業イワサキ家五代目

 私はケータイを耳に当てた。
「ああ、ムヒョウだが、イワサキ会長に耳寄りなお話があるのですよ。お訪ねしてよろしいか」
「お待ちください」
 小鳥のような声の秘書。
 電話がつながると、明るい声があった。
 あいさつも抜きで、イワサキ君は言った。
「それは楽しみですね。いつでもいらっしゃってください。社長を辞めてから、私は窓際ですからな。ヒマです」
 以心伝心、同じ事を考えているかどうか、楽しみでもある。 次の日の遅い午後、イワサキ君を訪ねた。
 お堀通りに面するミツホシ本社ビル、21階にある役員フロア。猫が喜んで昼寝をしそうな毛足の長いカーペットがいちめんに敷かれている。ロビーの東側は全面ガラスで、新装なった東京駅を見おろすことができる。夜景がなかなかロマンチックだ。瞬く都会の灯に美人秘書と窓際に並んでみれば、青く切ない恋を思い出す
 社長室と会長室は皇居を見渡す西側に隣り合っている。私は景色をひと通り愛で、会長秘書室の美人、香山香澄嬢に目配せした。聖心女子大卒、元ミスインターナショナル候補の才媛。こちらの美女とも以心伝心の仲である。

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

この連載について

初回を読む
小説「スマイル」。女子アスリート冒険物語

松宮宏

「スマイルジャパン」に架空の選手「アン」を加えて進む小説。アメリカでアイスホッケーに出会った「アン」はジュニアを経て全米大学選手権で活躍する。日本代表はアンを帰国させるがソチは全敗、アンが所属する事になった社会人チームもリンク閉鎖の危...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

Tweetがありません