東大ですら努力が不必要な天才はいない

東大を首席で卒業→財務省官僚→弁護士→ハーバード留学という経歴を持つ山口真由さん。山口さんいわく、「私は天才ではない。普通の人」であり、「天才的な成果をあげることができるのは、努力を続けられる人だけ」という。努力を続けることこそ、最も難しい。しかし、山口さんは、「どんな人でも努力を完遂する方法」を見出した。特別連載「天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある。」で惜しみなく伝授!

なぜ人は努力することができないのか?

 東大に入学すると、「そもそも頭の出来が違うんでしょう?」「天才は努力の必要がなくて羨ましいわ」というようなことをまわりから言われたりして驚きます。

 私は東大に通って、最終的には法学部を首席で卒業しました。ですが、私は自分のことを「天才」だと思ったことは一度もありません。また、私を含めて、東大においても、努力が不必要な「天才」には、少なくとも、私は出会いませんでした。

 努力をしない人には、3つのタイプがあります。

 ひとつめは、これ以上努力をする必要がない(またはそう思っている)人。本当に「努力する必要がない人」というのは、これ以上その才能を高める余地がない完成形の「天才」です。ですが、本当の「天才」なんて、めったにいないのは前述のとおりです。

 ふたつめは、努力する必要がないと思っている人。たとえば、ある分野で一定の評価を得て、それに見合う地位や名誉、お金などを享受できている人か、または、自分の人生を半ば諦めてしまったりして、これ以上前に進む必要はないと思っている方々がいます。

 しかし多くの人は、そのどちらでもなく、もうひとつのタイプに分類されるのだと思い ます。もうひとつのタイプ、それは、そもそも努力をすることが苦手な人です。頭のなかでは、努力したほうがいいとわかっていても、具体的にどうしたらいいのかわからない、 その結果、なかなか思うように努力することができないのです。

 本連載は、この人たちに向けて、「努力」の方法論を述べたものです。

努力することを具体化する  

 努力をするというのは、ある目的のために力を尽くすことを指します。

 こう書いてしまうと、すごく抽象的な感じがしませんか。だから、「努力目標」という のは、なんとなく「絵に描いた餅」的な、果たさなくてもいい目標のようになってしまい、 「努力義務」というのは、頑張ったと言いさえすれば許される義務のような気がしてきます。

 ここに重大な誤解があると私は思っています。

 まずは、「努力すること」を具体的にとらえることが大事です。「努力すること=〇〇をすること」と具体化することが一番重要なポイントです。努力することが苦手だと思って いる人のなかには、「努力しろ」とか「もっと頑張れ」とか言われて、具体的に何をどう したらいいのかわからないまま、ただ、今の自分を否定されたように感じて、「努力」という言葉に苦手意識を持たれた方も多いのではないでしょうか。

 ですから、本連載では「努力すること」を抽象的な目的ではなく、具体的な目的にすることをまずポイントとして検討し、その後にそれを実行して継続することを考えたいと思います。

努力することとは反復・継続すること

 まず、「努力すること」とは何かについてです。私にとってあることのために努力することは、その何かを「反復・継続」することを意味します。

 これは要するにアスリートのトレーニングと同じです。たとえば、陸上競技の選手は、 基本的には一日何回か走って、それを毎日続けると思います。私にとっての努力は、主に勉強だったので、試験の前には教科書を何回も読んで、それを毎日続けました。だから、まず、なんのために「努力するのか」、つまり、何を反復・継続するかを見つけ出すこと が大事です。

 次に、どうやって、反復・継続するかについて考えます。「私はそういうのが苦手だから」と思われる方も多いと思いますが、そんなことはないはずです。日々の生活を振り返ってみてください。ほとんどの人が、反復・継続の繰り返しによって毎日が成り立ってい ます。

 毎朝、定時にセットしたアラームに叩き起こされ、決まったチャンネルで天気予報と今日の占いをチェックし、同じ通勤・通学路を歩き、定時に勤務先や学校に到着する……。 私を含む世の中の多くの人が、こういった同じ行動の繰り返しで構成された毎日を送っているのです。

 ですから、「反復・継続することができない」ということは、ないのではないかと思います。

 重要なことは、まず、何を反復・継続するかを見つけ出すこと。それさえ見つかれば、あとはちょっとした工夫でそれを続けることができるはずです。

 なにを反復・継続するか。これは意外と難しくて、その分野を間違ってしまうことも多々あります。今まで試行錯誤をして、失敗もした私の経験から、自分にとって正しい努力の対象を見つけ出すヒントをお伝えできればと思います。

努力とは技術である――。普通の人に天才的成果をもたらす科学的根性論の神髄。

この連載について

天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある。

山口 真由

東大を首席で卒業→財務省官僚→弁護士→ハーバード留学という経歴を持つ山口真由さん。山口さんいわく、「私は天才ではない。普通の人」であり、「天才的な成果をあげることができるのは、努力を続けられる人だけ」という。努力を続けることこそ、最も...もっと読む

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コメント

niloc_____ https://t.co/1U7K7gY37Y これでも読んでください #peing #質問箱 https://t.co/J2RChCNNNl 約1ヶ月前 replyretweetfavorite

moxcha なにを天才と呼ぶか。少なくとも派手な経歴=天才でないし、東大=天才でもないと思うけど。 1年以上前 replyretweetfavorite

SenkichiIwata 二重否定のタイトルってわかりにくい。必要なのか不要なのか。> 1年以上前 replyretweetfavorite

SatoShowon お説ごもっとも。全くその通りです。>> 1年以上前 replyretweetfavorite