第3回】 潮目変わった銀行の不動産融資。バブル期並みに緩い審査も

銀行の不動産向け融資に対する姿勢が大きく変わってきた。バブル期並みに緩い審査をしている銀行があるとの噂も漏れ聞こえる。

 大手信託銀行の不動産担当者はここ最近、競合相手であるメガバンクの不動産向け融資のタガが少しはずれてきたと感じている。これまでノンリコースローン(金融機関への返済原資を不動産から上がる収益に限定した融資)の場合、「物件のテナントが一定割合埋まっていないと融資は下りなかったが、その条件が驚くほど緩くなった」と明かす。

 銀行融資の潮目が変わった。そう思わせる事例は枚挙にいとまがない。不動産会社社長は取引銀行から「不動産向けの資金ならいくらでも貸しますよ」と、投資案件もないのに融資話を持ちかけられるようになった。大手金融機関の不動産部門からはノルマが急に高くなったとも漏れ聞こえてくる。

 富裕層への勧誘も増えている。REIT投資法人の元代表は、付き合いのある銀行から30億円の優良物件があるので、10億円出せば、残りの20億円はノンリコースローンでその銀行が用立てると熱心に説得されたという。メガバンク幹部は「欲しい物件が出てくれば、借り手側は融資条件を入札してレートの低い銀行から借りる。貸し手には厳しい環境です」と苦笑する。

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes・note会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

週刊ダイヤモンド

この連載について

初回を読む
不動産マネー動く 【1】~高まる不動産上昇期待

週刊ダイヤモンド

世界が債券から株式へのグレート・ローテーション(大転換)に揺れている。株式へと大移動した投資マネーが次に狙うのは、不動産市場とみられる。都心のオフィス市況は底を打ち、反転の兆しが出てきた。J-REIT(不動産投資信託)も活況だ。ニッポ...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

Tweetがありません