なぜ鉄板焼き屋の鉄板は、常にピカピカに美しいのか?

台所にどうしても溜まってしまう、細かな油汚れ。でも、毎日大量の油で調理している鉄板焼き屋の鉄板が、いつもピカピカに美しいのはなぜでしょうか? その理由は「汚れを熱いうちに拭きあげているから」。家でも同じようにすれば、こびりついた油汚れをゴシゴシこする掃除とサヨナラできます。人気料理家・高木ゑみさんの著書『やる気の続く台所習慣40』から、油汚れを簡単に落とす掃除の秘訣について教えていただきました。

毎日の汚れは「熱いうち」に拭きあげる。

揚げ物をしたときや、食材にちょっと水分が残っていて、はねてしまった油など。やっとの思いで調理器具や食器を洗い終わったあとに、コンロに残った油汚れを見ると、ゲンナリしますよね。

さらに、ふとコンロ周りの壁にも目をやると、あちこちに積もり積もった汚れがテカテカ、ベトベト。でも疲れたし、今日のところは見ないふり、見ないふり……。そんな人はいませんか?

鉄板焼きやお好み焼きのお店で、カウンターに座ったことはあるでしょうか。たくさんの魚介やお肉、粉物などを、たっぷりの油で焼いているにもかかわらず、鉄板には汚れ一つこびりついておらず、いつもキレイですよね。なぜだと思いますか?

それは、食材を焼いたそのつど、鉄板を熱いうちに拭いているからです。

コンロ周りの壁の汚れを放置すると、油汚れとホコリが混ざってベトベトに固まり、頑固になってしまうもの。でも、飛び散った直後の油はベトベトではなく、サラサラです。そのときに拭けば、汚れはするりとキレイに落ちてくれます

五徳も、汚れたら熱があるうちに雑巾をかぶせて、キュキュッとつまむように拭けば、すぐに汚れが落ちます

「鉄は熱いうちに打て」ではないですが、とにかく「熱いうちに」「そのつど」 の繰り返しが、汚れ知らずのキッチンをつくるのです。

それを面倒くさがって溜めてしまうと、大掃除の時期に「あ~あ……」と深いため息をつきたくなるほどの、頑固な「こびりつき汚れ」になってしまいます。

毎日、軽い汚れを2、3分で拭き終えるのと、年に一回、頑固な汚れに気合いを入れて立ち向かうのと、どちらがいいでしょうか?

もしいま、頑固な汚れが溜まってしまっているのなら、壁の場合は重曹セスキ炭酸ソーダを水に溶かし、スポンジや濡れ雑巾などにつけて拭き取ります。コンロの周りの細かい溝の汚れは、使い古しの歯ブラシなどで磨くとスッキリします。

五徳は取り外して、鍋に入れてかぶるくらいの水を張り、重曹を入れて火にかけます。重曹は、水1リットルに対して大さじ5くらいでOKです。

沸騰させて5分したら火を止め、そのまま冷めるまで置いておき、油と汚れを浮かせます。あとはタワシなどでこすればスルッと落ちます!

新品同様になったら、あとは「そのつど」「すぐやる」 を徹底してみてください。

「面倒くさいから、あとでやろう」が、のちのちの自分を大変にします。「それができないの!」と最初から決めつけないで。必要なのはふきん1枚だけなのです。

汚れを磨いたあとは、アルコールスプレーを吹きかけてコンロ周りをササッと拭きあげるだけで、ピカッと気持ちのよいキッチンになりますよ!

ただし、コンロ周りに調味料が並べてあったり、棚が取りつけてあったり、調理道具が壁に掛かっていると、とにかく掃除がしづらく、不衛生。

コンロ周りにはなるべく何も置かないのが、清潔を保つ、もう一つの秘訣です。

この連載について

初回を読む
やる気の続く台所習慣40

高木 ゑみ

献立作り、買い物、調理、後片付け、掃除……。「面倒くさい」「楽しくない」と感じながらも、それでも毎日やってくる【台所しごと】。そんな台所で「毎日のやる気が続く簡単なコツ」を超人気料理家が伝授します。手際やセンスは不要! 誰でも、今日か...もっと読む

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