桃山商事の恋バカ日誌

恋愛で“おふざけ”と“ドキドキ”は両立するのか問題

「失恋ホスト」として数々の恋愛相談を受けてきた恋バナ収集ユニット「桃山商事」のお二人が、新感覚の恋バナ談義を繰り広げます。今回のテーマは「遊び」。恋人や夫婦間でしか成立しないおふざけやじゃれ合い、オリジナルのゲームやルールのエピソードから、恋愛にまつわるあれこれを掘り下げていきます。

知らない犬に名前をつけて遊ぶ

【登場人物】

清田隆之
桃山商事・代表。
1980年生まれのフリーランスのライター

森田雄飛
桃山商事・専務。
同じく1980年生まれの会社員


森田 今回のテーマは恋愛における「遊び」についてです。恋人や好きな人と遊ぶっていうと、多くの人が連想するのは「デート」だと思う。映画を観に行くとか、ディズニーランドに出かけるとか。

清田 あとは、「遊びの関係」や「遊ばれて傷ついた」なんて表現があるように、真剣じゃない恋愛とか、カラダだけの関係とか、そういうものをイメージする人も多いかもしれない。

森田 そうだね。でも、ここで話題にしたい「遊び」は、日常の中で行われる他愛ない“おふざけ”や“じゃれ合い”のようなもの。ニッチなテーマだけど、結構みんなやってると思うんだよね。

清田 冗談を言ったり、変な名前をつけたり、オリジナルのゲームやルールを作ったりね。そういうの楽しいよね。

森田 具体例がないとなかなかピンと来ないかもしれないので、まずは俺が会社の先輩(男性・39歳)に聞いてきたエピソードを紹介します。

清田 お願いします。

森田 彼とその妻の話なんだけど、二人で散歩をしてるときに、彼女は通りすがりの知らない犬に、勝手に名前をつけるんだって。「あれはポム」「あれはタロウ」みたいに。だから彼のほうも、二人で歩いていて犬を見つけたら「あの子は?」と聞いて、「リリー」と彼女は返す……。

清田 そのやりとりがある種の“お約束”みたいになってるんだ。

森田 そうそう。ただ、名前をつける/つけないに関しては彼女なりの線引きがあってね。「あの子は?」と聞いても「大きい犬は嫌いだからつけない」ってケースもある。彼はその感じが好きで、名前をつけないだろうとわかっていてもわざと聞いたりするみたい。

清田 他の人からしたら、何が楽しいのかさっぱりわからないかもね。

森田 驚くべき他愛のなさ(笑)。でも、それがいいと思うんだよ。

清田 我々のニコ生番組「恋愛よももやまばなし」でも女子が男につける辛辣なあだ名を紹介するコーナーをやってるけど、そもそも名前って遊びの対象になりやすいのかもね。俺も、通りすがりの知らない人に名前を勝手につけて遊ぶというカップルの話を聞いたことがある。

森田 あ、まったく同じだね。

清田 あとは、「一日お互い違う名前で過ごす」というデートをするって人たちもいた。

森田 どういうこと?

清田 例えば俺だったら清田ではなく「渡辺」という名前にして、恋人が例えば吉田さんだったら「山本」にする、みたいな。互いにその名前で呼び合うだけじゃなく、ファミレスの待ちリストやカラオケの受付なんかにもその名前を書いて、お店の人に「渡辺さま~」とかって呼ばれて、それがおかしくて二人でクスクス笑ったりする。

森田 遊んでるねえ。

清田 1日違う名前で生きると、ちょっと新鮮な感じがしておもしろいと言ってました。

メールやLINEは言葉遊びの宝庫

森田 じゃあ、俺からもうひとつ、メールのやりとりにおける遊びを紹介します。これは自分自身の話です。以前、妻と平日の夜に食事をする約束をしていたんだけど、仕事が終わらなそうって連絡が来て。それで時間調整のやりとりをして、最後に彼女から「またメールしますた。」と来た。

清田 かわいいな(笑)。

森田 これってさ、「します」という未来形のところに、いきなり過去形の「た」が入ってくる構造になってるんだよね。この間違いはおもしろいなーと思って。

清田 糸井重里さんの言う「言いまつがい」の世界だよね。それにしても、なんだよその冷静な分析は(笑)。

森田 いや、ただの打ち間違いにしてはおもしろいなって思って考えたんだよ。それでこちらから「これから会社を出ますた。」と返したら、そこから「すた」遊びが始まって、「もうお店に着きそうですた。」「了解ですた。」と、一時的に流行ったというお話です。これは形を変えて、今でもよくやってます。

清田 新手ののろけエピソードかよ(笑)。でも、みんなLINEやメールでこういう遊びを結構やってるかもね。

森田 他愛なさすぎて人に話さないから、表に出てくることはあまりないんだけど、絶対にいろいろあるはずなんだよ。


恋人に写真加工アプリで太らされた清田代表

「今度会ったとき、またあごを噛ませてね」

清田 『二軍ラジオ』では「なにして遊ぶ?」というテーマで放送したんだけど、そのときはゲストに編集者の森山裕之さん(出版社「STAND! BOOKS」代表)が来てくれて。森山さんは遊び心にあふれた人で、俺もよく冗談を言い合いながら一緒に遊んでるんだけど、意外なことに恋愛ではあまり「遊んでない」ことが判明したんだよね。

森田 そうそう。森山さんはわりとロマンチストなところがあって、恋愛にムードや色気を求めるタイプの人はあまり遊ばないという傾向が見られたのはおもしろかった。

清田 そんな森山さんがやっていた数少ない遊びが「あごを噛み合う」というもので。

森田 あご(笑)。

清田 これは森山さんが昔おつき合いしていた彼女との間でやっていた遊びで、性癖とか下ネタとかでは全然なくて、ただ単にあごを噛み合うんだって。電話したときにも「今度会ったとき、またあごを噛ませてね」とか言ったりして。

森田 オリジナリティーあるよなあ。

清田 今まで誰にも話したことないし、二軍ラジオで紹介するまですっかり忘れてたと言ってたね。

森田 本人たちにしてもさほど意味はなかっただろうし、他人に伝えたところでもっと意味わからないからだろうなあ。「よそから見たときの意味のわからなさ」は遊びの共通点だと思う。でも、この世界のいろんなところで意味のわからない遊びが行われているって考えると、なんか、豊かな感じがするじゃないですか。

清田 専務はホントそういうエピソードが好きだよね(笑)。

エロの遊びににじみ出る恋愛観

森田 恋人同士だと“性的な遊び”もある。代表は確か、昔おつき合いしていた人とお風呂で「ソープランド遊び」をやってたよね。

清田 ちょ……急になんですか!

森田 素敵な話なので、具体的にお願いします(笑)。

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森田雄飛(桃山商事) /清田隆之(桃山商事) /ワッコ(桃山商事)

2001年の結成以来、「失恋ホスト」として1000人以上の男女から恋のお悩みやエピソードを聞き続けてきた恋バナ収集ユニット「桃山商事」がお届けする、新感覚の恋バナ談義。普段ほとんど語れることのない恋愛の様々なテーマを毎回ひとつ取り上げ...もっと読む

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Miyki_Ono わかるわかるわかるわかる!私も「ゲラセク」… https://t.co/v0GFDxHdDK 1年以上前 replyretweetfavorite

thinktink_jp "清田 そんな森山さんがやっていた数少ない遊びが「あごを噛み合う」というもので。 森田 あご(笑)。 清田 これは森山さんが昔..." https://t.co/yVtZlT9hKe https://t.co/nOp0ipwhby #drip_app 1年以上前 replyretweetfavorite

momoyama_radio 「そんなことしてるとセックスレスになるよ」と言われ続ける人生…これは私の永遠のテーマかもしれません。 👉 1年以上前 replyretweetfavorite