〝第六感〟とは
人間の感覚には、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の五つがあり、これを一般に「五感」とよびます。それぞれを担う器官は、目、耳、鼻、舌、皮膚ですが、これはおおざっぱな分類で、たとえば、皮膚が感知するのは触覚だけではなく、温覚、痛覚、圧覚もあり、耳の奥(内耳)では、平衡や回転の感覚も察知します。感覚には特別な器官を使わず、脳が直接感知するものもあります(口渇感や倦怠感など)。さらには、内臓感覚と言われる腹痛、頭痛、便意、尿意、性的快感などもあります。
感覚は呼吸や循環と異なり、直接には生命維持に関わりませんが、生きていく上で重要な働きをします。危険を察知し、食物のありかを見つけ、生活の場所や方法を探るのに欠かせません。さらには、感動や快楽を得るためにも必要です。同時に、それは不快感や苦痛を引き起こす原因ともなり、いっさいの感覚がなくなれば、快もない代わりに、不快もないということになります。般若心経にある「無眼耳鼻舌身意無色声香味触法」も、似たようなことを指しているのでしょう。
いわゆる第六感とは、この五感を超える感覚で、多くは霊感とか予知能力、千里眼などを指します。
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