日本のサラリーマンがさらされているバカ格差の代表は「会社名バカ格差」です。
所属している会社が大きく有名であればあるほど、社会的に大きなブランドと信用を得られてしまう日本。そこには個人の能力を見ようとする視点がありません。20世紀の現代においてもいまだに主従関係を中心とした封建社会のままなのです。なぜこんな社会になったのでしょうか。
文化人類学者の中根千枝やエドワード・ホールが指摘するように、日本は個人主義ではなく、集団主義の国です。
集団主義の国とはつまり、個人が「所属する組織で判断される」国だということです。
集団主義の社会は伝統的に農業を主体としてきた社会です。農作物を作るのには地域の人と助け合うことが必須。農地に水を引くにも一人では大変ですし、田植えや収穫の時期には交代でほかの家を助けに行かなければなりません。
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