美女入門

美女入門のコンセプトは「努力」。決して泣き寝入りはしません!

「美女入門」アンアン連載1000回を記念して、最新刊『美女は天下の回りもの』と、文庫『 美女千里を走る』が、絶賛発売中です! 「林真理子書店」ほか、全国書店で「特製プレイバック小冊子」も配布中。お見逃しなく。cakesでは、記念すべき第1話から、順次特別連載しています。マリコの名セリフの数々、たっぷりご堪能ください。第10話は、1997年12月19日号「至福の”個人メイク”体験」。

直近のエッセイを丸ごとお届け

美女入門Part16『美女は天下の回りもの』
文庫『美女千里を走る』も同時発売!

 人気のドラマ「ラブ・ジェネレーション」を見ていてふと思った。

「キムタクって、テツオに似ている……」

 もちろんキムタクよりも顔はかなり落ちるし、年もずっと上だ。が、ぶっきらぼうな喋り方、口の悪さが本当にそっくりなのである。“並レベル”の男にあれをやられると、女はむっとするが、ハンサムな男だとぐにゃりとなる。テツオもそれをよく知っている喋り方なんですね。
 私はさっそく電話をかけた。

「あのね、あんたってキムタクに似てるかも」

「おう、やっと気づいてくれたか」

 その言い方も実に図々しい。

「オレも彼には、常々シンパシイを感じてたんだけど、やっぱり似ているせいだろうな」

 だと。

 ところで話は全く変わるようであるが、私は今日とても楽しいところへ行ってきた。
 パーソナル・ヘアメイクというのだろうか、プロの人が化粧をしてくれ、ついでに写真を撮ってくれるのだ。そもそも雑誌に出たりする時、私の立場は微妙である。アンアンのようなファッション雑誌の場合、

「ヘアメイクの人をつけますから」

 と必ず言ってくれるのであるが、普通の雑誌の対談だと何も言ってくれない。芸能人ではないからと、何の配慮もないのである。相手の女優さんなどは、対談場所にヘアメイクの人からスタイリストまで連れてきて一分の隙もない。女優さんという立場上、あたり前のことなのであるが、私としてはやっぱり不利に不利が重なる。

「あんたさあ、同じ土俵に立ってるとは、誰も思ってないんだからいいじゃん」

 テツオは言うが、写真が出来上がったりすると、自分が本当に可哀想になってくるの。
 先日は某週刊誌で、黒木瞳さんと対談した。あちらはすごい小顔の中に、大きな目と小さな口が配置されている。すっごく綺麗。

 私だけなら「個性的」とか言ってくれる人もいる。が、二人並ぶとその差はあまりにもはっきりと出る。よくあることであるが、顔の大きさが違うから遠近感がいつもより狂って、私だけが三メートル前に座っているようなのだ。
 ひどい。悲しい。私はどうしたらいいんだろうか……。

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美女入門

林真理子

ついに1000回を迎えた、アンアン連載「美女入門」。1997年の第1回には、こんな一文があります。「キレイじゃなければ生きていたってつまらない。思えば私の人生は、キレイになりたい、男の人にモテたいという、この2つのことに集約されている...もっと読む

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