『悪童日記』アゴタ・クリストフ
の次に読みたい3つの本
『ゴールデンボーイ—恐怖の四季 春夏編』 スティーブンキング
(新潮社)
映画『ショーシャンクの空に』の原作小説が収録された本書だが、『悪童日記』ファンには表題作『ゴールデンボーイ』がおすすめ。子どもが主人公で、こんなに救われなくてあと味悪いスリラー小説なんて、世界中どこを探してもこれ以外見当たらないのだ……。
『わたしたちが孤児だったころ』カズオ・イシグロ
(早川書房)
「抑制のきいた文章」「特別な子ども時代」「信頼できない語り手」「見えない恐怖」とかいろんな点において、アゴタ・クリストフとカズオ・イシグロはちょっとかぶる。まぁカズオ・イシグロの方が圧倒的にロマンチストなので、読む順番は『悪童日記』でひえっひえに冷えた心を『わたしたちが孤児だったころ』であっためるくらいがちょうどいいかもしれない。