新しい結婚について考えてみよう
『専業主婦は2億円損をする』(マガジンハウス)
賢い女子は共働きをアピール
日本では未婚女性の3割が「専業主婦になりたい」と考えているといいます。高収入の夫をゲットして「理想の主婦」になれるのはそのうちのごく一部ですが、こうして、「専業主婦になった女は“勝ち犬”」といわれるようになりました。
でも、結婚は相手がいなければできません。そして、男が結婚になにを望んでいるかを考えると、「わたし、結婚したらあなたにつくすから」という“専業主婦戦略”の婚活がうまくいかない理由がわかります。
「わたしと結婚して」と迫られたとき、男がまず考えるのは次の2つです。
(1)ただでさえ給料が安いのに、これで「妻子を養え」とか冗談じゃない
(2)自分で稼いだお金は、これまでどおり好きなように使いたい
そんな男子と結婚するためには、「共働きでわたしの収入も加えれば、いまよりずっと楽しく暮らせるよ!」と提案しなければなりません。
婚活に失敗して独身のまま中年になり、実家暮らしをつづけている女性の急増が深刻な問題になっています。彼女たちの失敗の原因がどこにあったのかは、いまでは明らかです。「専業主婦になりたい!!(わたし、2億円のお金持ちチケットを捨てようと思ってるの)」は、かんぜんな逆効果なのです。
一方、「ぼくと結婚してください」といわれたとき、女性がまず考えるのは次の4つです。
(1)自由がなくなる
(2)仕事のキャリアが途切れる
(3)これまでのように友だちとつき合えなくなる
(4)家族とも気軽に会えなくなる
だとすれば、憧れの女の子と結婚したい男性は、「仕事だってつづけられるし、家事もちゃんと分担するから、結婚や出産で失うものよりも楽しいことのほうがぜったい多いよ!」と提案しなくてはなりません。
これからは、こういう賢い男女がカップルになって、幸福な家庭をつくっていくのでしょう。
「同類婚」が増えていく
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