放送関係の正社員の女性は、77%が生涯結婚しない!?

婚外子がほとんどいない日本では、少子化の原因は、独身者が増えたことです。「そもそもなぜ日本人は結婚しなくなったのか」を考えてみましょう。そこから、「結婚するのはどういう人?」という現実が見えてきます。まずは、職種別の未婚率のデータをご紹介します。話題の『専業主婦は2億円損をする』から特別連載。

新しい時代の結婚とは?
『専業主婦は2億円損をする』

独身者はなぜ増えるのか

 テレビ局の女は結婚できない。—この都市伝説はほんとうでしょうか。
 これは、正しいと同時にまちがっています

 総務省の調査によると、驚くべきことに、放送関係の会社ではたらく正社員の女性は77%が生涯結婚しません。結婚している女性をさがすほうがむずかしいというのは、かなりの衝撃です。
 しかし、彼女たちは結婚できないのではありません。結婚しないのです
 ここでは、「そもそもなぜ日本人は結婚しなくなったのか」を考えてみましょう。そこから、「結婚するのはどういうひと?」という現実が見えてきます。

「生涯未婚率」は、50歳時点でいちども結婚したことのないひとの割合を計算したものです。
 50歳で「生涯未婚」と決めつけるのはどうかと思いますが、人口統計上はそれで問題ないということになっています。
 日本人の生涯未婚率は1980年までは男女ともに5%未満で、みんなが結婚する「皆婚社会」といわれましたが、90年代以降、急速に結婚しないひとが増え、2015年の国勢調査では男性の23・37%(4人に1人)、女性の14・06%(7人に1人)が生涯未婚です。

 日本のもうひとつの特徴は婚外子、すなわち結婚していない女性から生まれる子どもがものすごく少ないことです。婚姻制度のちがいもありますが、婚外子の割合はフランス56・7%、スウェーデン54・6%、デンマーク52・5%とヨーロッパでは半分を超える国がたくさんあるのに、日本はわずか2・3%です。
 これはようするに、日本では、結婚するひとが減れば子どもも少なくなるということです。そこで、「若者が結婚しないのが少子化の原因だ!」ということになって、国や自治体が婚活にちからをいれるようになりました。

 少子高齢化というのは、一人暮らしのひとが増えていく社会です。結婚したあとも、離婚や配偶者の死などで独身になるひともいます。荒川和久さんはこれを「超ソロ社会」と呼び、2035年の日本は人口の半分が独身になると予想しています(『超ソロ社会「独身大国・日本」の衝撃』)。

 2035年というと、あなたがいま10代なら30代前半、20代なら40代前半でしょう。そのころはまわりじゅうが「ソロ」ばかりで、だれかといっしょに暮らしているひとのほうが珍しくなるのです—いったいどんな社会か想像できますか。

職業と未婚率の関係

 生涯未婚率が上がったとはいえ、男性の4人に3人、女性の7人に6人は、50歳までにいちどは結婚しています。だとしたら、どういうひとが結婚して、どういうひとが結婚しないのでしょうか。2012年に総務省がはたらき方と結婚の関係を調べていますが、それによると職業によって生涯未婚率は大きく変わります。

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専業主婦は2億円損をする

橘玲

マスコミから取材殺到、大反響! 新しい働き方と生き方を提案する、話題の書から特別連載。「仕事疲れた、専業主婦になりたい」。そう思っているあなた、ちょっと待って。会社は辞めても、仕事をやめてはいけません。妻が専業主婦というあなた、このま...もっと読む

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コメント

y_kie このデータはすごい。マンガかよという分かりやすさ。放送業界コワイ。真偽のほどは知らん。 > 6ヶ月前 replyretweetfavorite

kinnkumasan ? #SmartNews このデータは興味深いと感じました。 https://t.co/0DwplpP2JA 6ヶ月前 replyretweetfavorite

ak_tch 「 cakesさんで『専業主婦は2億円損をする』の本文が期間限定で公開されています。 6ヶ月前 replyretweetfavorite