このコラムで以前ご紹介しましたが、イギリスや大陸欧州では、民間企業でも公的な組織でも「ジョブ型採用」という採用方法が一般的です。(大きな組織や中小企業、人を大勢採用するような組織だと、日本の新卒一括採用に近いGraduate Schemeという仕組みで採用されることもありますが、大多数ではありません)
「ジョブ型採用」とは、「誰さんが何をやる」を明確にして採用する方法です。最初から採用する人には何をやってもらうかが決まっているわけです。ですから、そもそもですね、こっちでは「中途採用」というあの変な言葉がありません。「何の担当者を雇う」「何の専門家を雇う」以上です。中途も叩き上げも何もないわけです。「何をやる人」「何を担当する人」以上です。新卒で入ろうが、途中からだろうが関係ないわけです。そもそも、給料が高い仕事があったら次に移動するのは当たり前なので、中途も何もないわけです。