タイの田舎をめぐる、ロマンあふれる一人旅

テレビ『クレイジージャーニー』でもお馴染みの旅行作家・丸山ゴンザレスさんが責任編集を務める辰巳出版の『最強ナビ』シリーズ。「タイ編は出ないのか?」という声に後押しされて、ついに『タイ旅行最強ナビ』が刊行されました。
今回は、『タイ旅行最強ナビ』にコラムを執筆した室橋裕和さん、西野風代さん、丸山さんの3名が登壇したイベントの様子をレポート! 
第2回目は、タイの田舎の巡り方について、室橋さんにご紹介いただきます。

「背景にビール」はもはや定番

丸山ゴンザレス(以下、丸山) 室橋さんには、今回この『タイ旅行最強ナビ』のなかで「タイ全県ガイド」というコーナーをやってもらいました。タイの77県のうち、実際に行かれたことがあるのは何県くらいでしたっけ?

室橋裕和(以下、室橋) バンコクを含めて61県です。バンコクも楽しいんですけど、やはり観光地なので、英語も通じるし、日本食もどこでも食べられます。便利なんですけど、やっぱり観光地という枠組みの中で旅をしているに過ぎないのかなと思ってしまう。本当の意味でのタイのホスピタリティを味わうには、断然田舎をおすすめしますね。

丸山 タイの地方の良さって?

室橋 ひとつは、料理がおいしいことです。田舎に行くと素材が新鮮ですし、エビの旨さなんかは格別です。

丸山 僕もやりがちなんですけど、写真を撮るときに背景にビールを置いちゃいますよね。

室橋 背景がさみしいじゃないですか(笑)。

丸山 田舎に行くための交通手段は?

室橋 バス、電車、それから今はLCCがありますので、どこに行くにもあまり困りませんね。バンコクから行きやすい近郊だと、ロットゥーという乗り合いのバンを利用するのが便利です。バスよりも早くて、1時間に何本も出ています。困ったら乗り場付近で行き先を言えば、誰かがその方面に行くロットゥーの乗り場まで連れて行ってくれますよ。

丸山 他力本願な感じはしますけど、ターミナルとかでは割と助けてくれますよね。

室橋 他力本願は旅の本質ですから。タイ人は基本的に優しいので助けてくれますね。

野良猿だらけの町を散策する

丸山 バンコクから行きやすい田舎町だとどこがおすすめですか?

室橋 バンコクからロットゥーで3時間くらいのロッブリー県ですね。この県には、アンコールワットと同じ流れを汲むクメール時代の遺跡があるんですけど、その遺跡の周辺に猿がたくさん住み着いていて、我が物顔で暮らしているんですよね。町中に猿が放し飼い……っていうかもはや繁殖していて、野良猿だらけなんですね。

丸山 リラックスしていますね、猿。

室橋 猿が守護神みたいな扱いになっていて、年に1回、猿祭りというのが開催されます。遺跡に猿をたくさん集めて、果物とか料理とかをたくさん出して猿を接待する。こういう田舎町に1泊くらいして、町をプラプラ散策するのもなかなか楽しいですよ。あと、僕は国境マニアでもありまして、国境を巡るのが好きなんですね。バンコクから車で東に3〜4時間くらい行くとカンボジアとの国境があります。

室橋 ここはオープン当初はポル・ポト派の巣窟だったんですけど、今じゃカジノが建ち並ぶ健全な国境……カジノが立ち並ぶのは健全じゃないですね(笑)。でも、なかなか面白いところです。この国境からさらに2時間くらい行くと、アンコールワットにたどり着きます。半日もあれば、バンコクからアンコールワットまで着いちゃうということですね。

丸山 昔は朝イチで出て、夜くらいに着く感じじゃなかったですか?

室橋 そうですね。カンボジアに入ると一切舗装されていなかったし、地雷もあったし、強盗の危険もあったので、かなり時間もかかったし精神もすり減らしました。今は時代が変わって、サクッと行けるようになりましたね。国境にはカジノが立ち並んでいるんですけど、タイでは賭博が違法になっているので、カンボジア側にカジノを建てて、そこにタイ人が遊びに行くというスタイルになっています。

丸山 ここではないですけど、作家の沢木耕太郎さんが毎年クリスマスにやるラジオ「ミッドナイト・エクスプレス」で、国境のカジノで15万円くらい勝ったっていうのを聴いたことがありますよ。

室橋 僕は昔、「ミッドナイト・エクスプレス」に出たことがありますよ。

丸山 うっそー! 何つながりですか?

室橋 週刊誌の仕事をしていたときに、沢木さんと知り合う機会があったんですよ。僕は『深夜特急』を読んでこんな道に入ってしまったので、沢木さんと一緒に飲んだときに「沢木さん、あなたのおかげで人生台無しです」ってクレームをつけたんです。沢木さんはワインを揺らしながら「ハッハッハッ」って笑っていましたけどね(笑)。

丸山 僕は最近、あるラジオ局の人に「沢木さんの番組の裏で俺に同じようなことをやらせてくれ」と言ったら、鼻で笑われました。

室橋 沢木さんはなかなか素敵な人なんですよね。前日べろべろに酔っぱらっても、翌朝は6時前に起きて、奥様のために朝飯を作るそうです。

丸山 ぐ……負けた。

インスタ映え!鏡のようなメコン川を船で渡る

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旅の賢人たちがつくったタイ旅行最強ナビ

丸山ゴンザレス&世界トラベラー情報研究会
辰巳出版
2017-12-01

この連載について

初回を読む
旅の賢人たちが教える、本当におススメしたい最強のタイ旅行

丸山ゴンザレス

テレビ『クレイジージャーニー』でもお馴染みの旅行作家・丸山ゴンザレスさんが責任編集を務める辰巳出版の『最強ナビ』シリーズ。 「タイ編は出ないのか?」という声に後押しされて、ついに『タイ旅行最強ナビ』が刊行されました。 今回は、...もっと読む

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コメント

marekingu #スマートニュース 11日前 replyretweetfavorite

satoshique 「他力本願は旅の本質」。それな。 11日前 replyretweetfavorite

MDpsychosisM 渡し船の国境はどこやねん! 魚サンダル欲しいな🐟 https://t.co/M3qZP0fkRg 12日前 replyretweetfavorite

granat_san 魚サンダル! 12日前 replyretweetfavorite