一通り遊んできた人生だが、一つだけ縁遠い分野がある。それはコスプレだ。42年の人生でコスプレをしたのは2度。20年前の大学時代、ハロウィンのパーティでハチミツの瓶を持って黄色の全身タイツをはいてくまのプーさんになったことと、娘の保育園で節分の日に、鬼の格好で豆を投げられたことだけ。ちなみに鬼役はあまりにもハマりすぎて園児が登園拒否になり、来年からは二度としないでください……と、顰蹙を買ってしまった。そっちからオファーしたのに酷い話である。
そんなわけで少なからずコスプレにはトラウマがある。しかし、トラウマとは克服しなければならないものである。とはいえいきなり秋葉原に行って、先輩コスプレイヤーに交じってコスプレを始めるのも気が引ける……というわけで、まずはコスプレしたキレイどころと飲める店から攻めてみようと向かったのは、新橋でサラリーマンに人気のコスプレカフェ、全宇宙魔法使いぱぴぷぺポロンだ。
サラリーマンのオアシスと化した店内
サラリーマンの街、新橋の金曜夜は1週間の“垢”を飲んで落とそうとするサラリーマンの酔客でごった返していた。赤ちょうちんが似合う街の路地裏に、萌え~なイラストの看板はなんとも場違いな存在だ。しかし、店の扉を開けてビックリ。そこにはギッシリとサラリーマンたちが座り、アニメのコスプレをした女のコたちが所狭しと歩いている。なんとも不思議な光景である。
お相手をしてくれたのは、魔法少女育成計画のスノーホワイトのコスプレをしたすずちゃんと、まどか☆マギカの暁美ほむらのコスプレをしたありすちゃん。すずちゃんは昼間はOLをしながら働くコスプレ歴10年というベテラン。ありすちゃんはコスプレ歴3年の現役女子大生だ。
文化祭的なノリでコスプレ女子とはしゃぐ!
左からすずちゃん(魔法少女育成計画)、いずちゃん(デッドオアアライブ)、コカちゃん(らき☆すた)、ありすちゃん(まどか☆マギカ)と人気アニメのオールスター
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