どの国でもそうだが、タイでも長期滞在にはビザを用意しなくてはならない。一般的に、タイで暮らしている日本人は、以下のいずれかのビザを持っている。
①ノンイミグラントBビザ(商用ビザ)
就職すると、会社側が書類を用意してくれる。会社の登記簿だとか納税関連のさまざまな証明など、煩雑な書類の束は電話帳くらいになる場合も。これらを持って、タイ国内で手続きすることもあれば、タイ国外にあるタイ大使館(シンガポールやラオスなど)で手続きをすることも。このとき日本での前職の在籍証明や、出身大学の英文の卒業証明が必要だ。日本を出る前に用意しておくといい。
無事にBビザを取ったら、今度は労働局でワークパーミット(労働許可証)を取得すれば、タイで暮らし、働く権利を得たことになる。一連の手続きはほぼ会社と業者任せで、本人はサインする程度。
なお駐在員の奥さんや子供たちは、Bビザを持ってタイで働く人の家族としてビザを取る。ノンイミグラントOビザというカテゴリーになる。
パスポートに押されたタイのノンイミグラントBビザ(左)と、再入国許可証(右)など
②Oビザ(配偶者ビザ、結婚ビザ)
その名の通りタイ人と結婚している人が取得できるもの。タイ国内で40万バーツ(約130万円)の貯蓄もしくは、タイ国内で4万バーツ(約13万円)の所得があることが条件になっている。日本人の現地採用なら十分にクリアできるものだろう。
Oビザを持っているとタイで外国人が起業する際の条件はいくらか緩和されたりもする。
③ノンイミグラントEDビザ(教育ビザ)
タイの大学への留学生や、タイ文部省認定の語学学校に通う人が取得できる。かつては学校に籍だけ置いてEDビザを取って、実際には通学していない人もいたが、いまはチェックが厳しい。就労はできない。
④リタイアメントビザ
ビザなしで生きる日本人も多い
cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。