自分の精子と真剣に向き合う瞬間、何がわかるか!?

「レントゲン検査を受けるときに女性が気をつけなければならない」と言われるのはどうしてでしょうか? 卵子と精子、そのでき方の違いが謎を解き明かしてくれます。もし機会があれば、ご自身またはパートナーの精子を顕微鏡で観察してみることをお勧めします。自分の知らないところで繰り広げられる細胞のドラマに、生命観が変わるかもしれません! 『カラダはすごい』が重版中、久坂部羊センセイが生殖細胞の不思議に迫る!

健気な精子たち

男性の生殖細胞は「精子」、女性の生殖細胞は「卵子」です。ともに生殖細胞であることには変わりありませんが、そのでき方はまるでちがいます。

精子は、睾丸の中にある「精祖細胞」から作られます。精祖細胞は生まれたときからありますが、小さいころは変化せず、思春期になってやっと分裂をはじめ、「精原細胞」から「精母細胞」になり、さらに分裂して精子になります。つまり、精子は思春期以降に、日々、新しいものが作られるというわけです。

これに対し、卵子は女性が母親の胎内にいる間に「卵祖細胞」が用意され、生まれる前に増殖と分裂を繰り返し、「卵母細胞」から卵子にまでなっています。すなわち、女性は生まれたときに、すでに一生分の卵子を卵巣に持っているということです。

この差がいちばん大きく出るのが、放射線の被曝です。男性は少々放射線を浴びても、傷ついた精子を捨ててしまえば問題ありませんが、女性は卵子が放射線を浴びたら、新しく作りなおすことができません。

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久坂部 羊

ようこそ、ミステリアスな医療の世界へ――。本講座では、モーツァルト、レクター博士、手塚治虫、ドストエフスキー、芥川龍之介、ゴッホ、デビットボウイなど、文学や映画、芸術を切り口に人体の不思議を紐解いてゆきます。脳ミソを喰われても痛くない...もっと読む

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コメント

taizona “すなわち、女性は生まれたときに、すでに一生分の卵子を卵巣に持っているということです。” https://t.co/kv5Y4qGIPz 10ヶ月前 replyretweetfavorite

taizona ? | カラダはすごい! モーツァルトとレクター博士の医学講座 | 久坂部 羊 | cakes https://t.co/StLBfbZrjk https://t.co/CHO5Omdegt 10ヶ月前 replyretweetfavorite

suerene1 へえ・・・。そういう強い精子が卵子と合体したら、強い子が生まれるのかしらねぇ? → ? https://t.co/8Qnt16drsu 10ヶ月前 replyretweetfavorite

speckled_monkey 馬鹿馬鹿しくも生々しい文章。オナニーってちょっとした虐殺なのだね。>https://t.co/Ag63bfyils 10ヶ月前 replyretweetfavorite