第8回】 原因と対策の両方わかる! ロジック・ツリーを作ろう

ロジック・ツリーとも呼ばれる分解の木。ステップ2では、分解の木を使えば原因の可能性をモレなく具体的に洗い出せると伝えました。ステップ3ではロジック・ツリーが対策を立てる際にも活用できると紹介しています。

 ここでは、分解の木を自分で作れるようになるための演習として、幾つかの分解の木を例示していきましょう。

 まずは、あなたが属する会社の社員という集団を分けてみましょう。分け方は一通りではなく、様々な切り口による分け方があり、必ずしも完璧なものを作る必要はありません。 重要なのは、1分でも3分でもいいので、常に「他には?」と問いかけ、なるべくモレをなくすこと。そして「具体的には?」と問いかけ具体化していくことです。

 例えば、「性別」なら、「男性社員」と「女性社員」に分けられますね。あるいは「役職」ならば、「管理職」と「非管理職」に分けられます。そして、管理職はさらに「役員」と「役員以外」の部長、課長、係長と分けることができます。もう一つ階層を深くすると、役員も取締役、監査役、会計参与と分かれていきます。

 さらに、別の視点から分けていきましょう。仕事の内容という意味で「部門」で分けることもできます。「間接部門」と「直接部門」に分けられ、それぞれが、「経理部」や「総務部」、あるいは「営業部」や「販売部」などに枝分かれしていきます。

 ちなみに、家族構成という分け方もあります。「独身」か「既婚」か、子供の有無などです。


 ハンバーガーチェーンの売り上げを伸ばすには?

 ここからはもう一歩進んで、少しだけ難しい演習にチャレンジしてみましょう。ハンバーガーチェーン店で「売り上げを伸ばすためには何をすべきか」というのがテーマです。対策ですね。下図の空欄を埋めてみてください。

 いかがでしょうか? 答えはわかりましたか?

 Aの答えは「店舗数を増やす」、Bの答えは「客単価を高める」となります。

 「どうすればいいんだろう」と漠然と考えるよりも分解の木を使って分けて考えれば、モレがなくなるし、ざっくり考えるよりもアイデアが湧きやすいですよね。

 最後に少し分岐の多い分解の木を紹介します。まずは、下図を見ないで、考えてください。お子さんがいらっしゃるなら、お子さんと考えてみるのもいいでしょう。

 将来、アニメの映画監督になりたいと思ったタローくんは中古のパソコンを買うことにしました。期限は半年以内です。

 タローくんは、毎週土曜日に隣の家の犬のおさんぽを1回300円で手伝っています。また、月のおこづかいは3000円ですが、漫画が大好きで漫画を毎月買っていて、部活の後のスポーツドリンクとお菓子にも出費しています。

 どうしたら、タローくんはパソコンを買うことができるでしょうか。分解の木で選択肢を幅広く洗い出してみてください。

 いかがでしょうか。下の図が答えの例です。

 「具体的には?」「他には?」「まとめると?」など自分に向かって何回も問いかけていくことによって、打ち手の幅を広げると同時に具体性をさらに高めることができるのです。

 最後に注意点です。完璧な木を作ることにとらわれないでください。目的はあくまで「分解の木」を利用してアイデアをモレなく具体的に多く出すことです。ぜひ、活用してみてください。

※ 『週刊ダイヤモンド』2017年8月5日号より転載

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