大学1年生の歩き方

計画しても挫折しがちな我々がすべきこととは?

なぜ、計画したことが守れないのか? 桃山商事・清田隆之が考える、目標をたて、行動を続けていくためのちいさなコツとは。(書籍『大学1年生の歩き方』より特別連載)

『大敵は「欲張り」と「自己肯定感の低さ」です』

大敵は「欲張り」と「自己肯定感の低さ」


アホなことに、私は毎年のように「新年の決意」をしています。そしてアホなことに、その決意によってガラッと変貌を遂げる己の姿を、毎年懲りずに夢見ています。

早寝早起きをする。ランニングと筋トレを日課にする。栄養バランスの取れた食生活を送る。本をたくさん読む。話題のテレビをチェックする。時間を有効活用する。仕事のメールは即レスを心がける。原稿は締め切り前に提出する。集中力を高める。なるべく自転車で移動する。近所のお店を開拓する。いろんなカフェをめぐる。書店を定期的にのぞく。映画や演劇鑑賞を欠かさない。友だちと会う時間を増やす。日記を書く。毎日ゆっくりお風呂につかる──。

などなど、ワークもライフも大充実させたいという妄想をせっせと膨らませているわけですが、三が日を過ぎた頃にはすでにうやむやになっているという有り様です。

このように私は計画性が絶望的に欠如している人間なのですが、同じような悩みを抱えている人も多いと思います。物事の優先順位がつけられない、時間の管理がうまくできない、長期的な視野を持てない、todoリストを予定通り消化できない……ああ、ストレスですね。

なぜ、物事を計画通りに遂行していくことはかくも難しいのか。これまでの実体験から思うのは、計画性の大敵は「欲張り」と「自己肯定感の低さ」です。

前者はわかりやすいですね。欲張りな人間は、スケジュール・処理能力・キャパシティを完全に無視して予定を詰め込んでいきます。ゆえに物事がスムーズに進まず、計画がもれなく頓挫していく……。一方の後者はなかなか厄介です。自己肯定感が低い人間は、「何もしていない」という状態に不安を覚えます。ヒマ=需要がないという感覚があり、「人から求められたい」「何かの役に立ちたい」(=じゃないと自分が存在する意味がない)という気持ちが強いため、誘いや依頼を断れず、また自分自身でも空白を埋めるように予定やタスクを詰め込んでしまう……。

「精神論」で片づけられる問題ではない

その他にも、今はSNSやLINEなどのツールが発達しまくった結果、コミュニケーションが迅速化&多層化し、人間関係のメンテナンスコストがバカにならない状況になっています。また、あらゆるメディア・サービス・コンテンツが個人の可処分時間を奪い合う熾烈な競争を繰り広げているため、私たちの時間が知らず知らずのうちに何かで埋まってしまうような状況にあることも見逃せない事実です(気づけばスマホゲームに何時間も費やしていた、ネットニュースを見ていたら1時間経っていた、といった経験は誰にでもあるはずです)。

何だか大袈裟な話になってきましたが、要するに「なぜ計画の遂行は難しいのか」という問題は、単に個人的な資質だけが原因というわけでなく、背景に様々な社会的要因も絡んでいる、ということが言いたかったわけです。己の計画性のなさに日々落ち込む人も多いかと思いますが、これは「ダメ人間だから」という精神論で片づけられる問題では決してないということを、私は声を大にして言いたい!

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左右社; 46判並製版
2017-03-27

この連載について

初回を読む
大学1年生の歩き方

清田隆之(桃山商事) /トミヤマユキコ

「失敗しても大丈夫!」な人生の歩き方とは? 早大助教のトミヤマユキコと、恋バナ収集ユニット桃山商事の清田隆之が、仕事や恋愛、お金やコンプレックスの話まで、自身の黒歴史をさらしつつ語ります。「キラキラしたいわけじゃないけど退屈な学生生活...もっと読む

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コメント

sayusha 【連載】『大学1年生の歩き方』より本文公開中! 今回は、どうして計画したことが守れないのか? 行動を続けていくためのコツって、とても小さな考え方の違いなのだと思いました。(も) https://t.co/giPRBtI8se 2年以上前 replyretweetfavorite