「相手のレスは早く欲しいが、自分のレスを急かされるのは嫌」、
私のことか。
世の中の、きちんとコール&レスポンスをする方にとっては「こいつはこのようなクソのような行動をして、なぜ平気で生きているのか」と、グロイ昆虫を発見してしまったかのような、恐怖と不思議を感じていると思う。
しかし何事にも理由がある。非行少女の非行行為ばかりを責めても意味がない。まず「なぜそのような行為に走るのか」を明らかにしなければ更生の道はないのだ。もちろん「生まれながらのアバズレだった」という答えが出ることもままあるが、私のクソにも、何か、やんごとない理由があるかもしれないのだ。むしろなんとかその理由を見つけたい。
ちょうど、この連載における私と担当のやりとりがわかりやすく「クソの心理」を説明してくれるはずだ。まず、私は原稿の締め切りは守る。正確には締め切りを覚えていたら確実に守る。だが、それ以外は全部守らない。何を守らないかというと「返事をしない」。問いかけに対し返事をしない、というのは基本的に「ただのしかばね」にしか許されない行為だ。
よって返事をしないクソに対してはまず「しかばねにしてやる」という対策があげられる。そうすることにより、そいつの全てが許せるようにある。しかし、それと同時になぜか、国家権力や法律があなたを許さなくなってしまう。クソ如きを許すために自分が許されなくなるなど本末転倒だ。
私が、担当の何に対して返事をしないかというと「大体のことにしない」。原稿の確認などはもちろん、でかいところでは「この連載を再開するか否か」についても返事をしていない。
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