日常の続き
2017年。
今まで考えたこともなかったSMAPのいない一年は、それでもごく普通に、その日の出をもって始まった。
そして実際に身を投じてみても、思ったほど決定的な何かが変わったわけではない。
しいていえばスマスマのある月曜に感じていた1週間の区切りが番組終了とともになくなったくらいで、SMAPではなくなっても、中居正広や香取慎吾はバラエティに、木村拓哉や稲垣吾郎や草彅剛はドラマに出演を続けていたし、それを見る自分の気持ちも不思議なほど、それまでと変わっていなかった。
変わらぬ日々の中で、時々SMAP最後の言葉を思い出していた。
それは1月に閉鎖されることが決まったSMAPの公式ホームページで、5人がSMAPのメンバーとして最後に寄せていたメッセージである。
後に一般向けにも内容は公開されたが、ファンクラブ会員だけは、5人の直筆のものを読むことができた。
中居正広
「お世話になりました…だね。
〝さよなら〟ですね…。
それじゃまたっ!だね…。」
木村拓哉
「みんなが居てくれたから、求めて待ってくれてたから、やって来られた気がします。
これからも、宜しくお願いします。」
稲垣吾郎
「今までSMAPを支え大切に想って下さり本当にありがとうございました。
僕にとって今までもこれからも一番大切なものは、皆さまです。感謝を込めて」
草彅剛
「今まで応援ありがとうございました。ツマラナイ時も、楽しい時も、皆さんと一緒です。
これからも、よろしくお願いします。」
香取慎吾
「SMAPを応援してくれた皆様を
SMAPを愛してます
ありがとう」
彼らもまた、去年のファンと同じように、その文字に感謝の思いを込めていた。
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