性に憑かれた人たち」と「性に疲れた人たち」

ある時は「自分を変えられる」といった自己啓発の手段として、ある時は「子供や若者が惑わされる」といった堕落や退廃の元凶として、ある時は「できない人間は可哀想」といった社会的評価の基準として……。セックスに過剰な意味づけが行われている私たちの社会は、性に「憑かれている」のかもしれません。読売新聞、産経新聞、週刊文春書評掲載! 『孤独とセックス』をめぐる処方箋を、坂爪真吾氏が考えてみました。

1 孤独と童貞

【18歳の問い①】
 女性と付き合う意味が分かりません。恋愛やセックスに対する関心が全く無い、と言えば噓になるのですが、時間や労力を割いて女性と付き合うことの意味を見出せないため、これまで女性と交際した経験はありません。もちろん、性交渉を持ったこともありません。孤独な現状をどうにかしたいと考えている一方、今の自分を変えたくない、という気持ちもあります。こんな自分はおかしいのでしょうか?

●「性に憑かれた人たち」と「性に疲れた人たち」

あなたはおかしくありません。しかし「おかしくはないから安心してくださいね」「恋愛やセックスに対する価値観は、みんな違って当然なんだよ」といった言葉で励まされたとしても、気休め程度にしかならないでしょう。

一方で、「恋愛やセックスには、こんな意味があるんだよ」「君はまだそれに気づいていないだけなんだ」と諭されても、おそらく今のあなたの琴線には響かないでしょう。

そこで、本章では気休めでも説教でもない視点から、あなたのように恋愛やセックスに意味を見出せない人たち、それゆえに孤独に陥っている人たちへの処方箋を考えていきたいと思います。

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孤独と性をめぐる11のレッスン

坂爪真吾

高校の三年間、友だちは一人もできなかったし、恋人も作れなかった。恋愛もセックスも何一つできなかった。一発逆転を賭けて東大を目指すも、センター試験は全教科白紙で提出。すべてから逃げ出した坂爪少年は「卒業式が終わったら、自殺しよう」と決意...もっと読む

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3839Ay 私たちの生きている近代社会は、言うなれば「性に憑かれた社会」です。単なる物理的接触=性器と性器の結合にすぎないセックスに対して、多様かつ過剰な意味が付与されています。 https://t.co/OTvPDYb4Bq 6ヶ月前 replyretweetfavorite

whitehandskyoto cakes連載、第2回目です。性に憑かれている&疲れている皆様、ぜひご一読を。 |坂爪真吾|孤独と性をめぐる11のレッスン https://t.co/auw0R32W1c https://t.co/auw0R32W1c 1年以上前 replyretweetfavorite

whitehands_jp cakes連載、第2回目です。ツイッターの前の性に憑かれている&疲れている皆様、ぜひご一読を。 1年以上前 replyretweetfavorite

Stakesh あなたに必要なのは、「セックスからの自由」だけではありません。「セックスへの自由」も必要になります。  https://t.co/gii4W0pHbg 1年以上前 replyretweetfavorite