カビが原因で人は病気になり、最悪の場合は死に至る

家のジメジメしたところに生える、やっかいなカビ。梅雨時や夏場など、高温多湿の季節に増えると考えがちですが、実はエアコンや加湿器などから発生する「冬場のカビ」も侮れないのだとか。さらに、日本から発生したあるカビが世界的に流行し、死者も出ていると言います。病気と掃除のプロ・松本忠男さんの著書『健康になりたければ家の掃除を変えなさい』から、深刻な健康被害を生みかねないカビ対策について教えてもらいました。

目に見えないカビの恐怖

前回ご紹介したホコリの中だけでなく、風呂場の壁や天井に付着し、一度発生すると、掃除しても掃除しても次々と生えてくるカビ。特に梅雨どきなどに、いつも悩まされている方も多いのではないでしょうか。

目に見えるカビはすぐにでも除去しなければなりませんが、実は、目には見えないカビについても注意を払う必要があります。

なぜならば、カビが原因で死に至ることがあり、私たちがいま吸っている空気の中にも、その原因となるカビが浮遊している可能性があるからです。

カビは室内で発生する菌の一種と思われがちですが、本来は屋外に生息している生き物です。土の中に多数生息しているカビの胞子は、風に乗って室内へと入り込みます。室内で細かい土砂やホコリが舞い上がれば、カビの胞子も一緒に舞い上がり、私たちの鼻や口を通って、気管支やその奥の肺へと侵入していきます。

「夏型過敏性肺炎」という病気がありますが、これは「トリコスポロン」というカビの胞子を吸い込むことで、アレルギー反応を起こし、発熱や呼吸困難などの症状が出るものです。重症化すれば最悪の場合は死に至る、恐ろしい病です。

内科医の倉原優氏が著した『もっとねころんで読める呼吸のすべて:ナース・研修医のためのやさしい呼吸器診療とケア2』(メディカ出版)では、倉原氏が研修医の頃、アレルギー性肺炎の一つである、亜急性過敏性肺炎の患者さんを受けもったときのエピソードが紹介されています。

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健康になりたければ家の掃除を変えなさい

松本忠男

アレルギー、感染症……その不調、間違った掃除が原因です!!◎もっともインフルエンザに感染しやすい部屋は「寝室」◎「トイレのホコリ」の中で、菌は約10倍繁殖する◎「花粉」の季節に玄関をホウキで掃くのはNG◎間違った方法で風呂場を掃除する...もっと読む

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