科学が教える、子育て成功への道

これから数年先の成績表はどうなっている?

成長するには継続的な努力が必要である。継続的努力を行うには常に自分の現状を将来の姿と見比べて振り返らなければならない。そのために役立てるのが成績表であるはずだ。6Csによる成績表はまさにこのために使うことができるのだ。これからのグローバルな世界において「成功」とは何を意味するのか見極め、そのために必要なスキルを身につけているかどうか振り返るために6Csによる成績表を活用する

成長するには継続的な努力が必要である。継続的努力を行うには常に自分の現状を将来の姿と見比べて振り返らなければならない。そのために役立てるのが成績表であるはずだ。6Csによる成績表はまさにこのために使うことができるのだ。これからのグローバルな世界において「成功」とは何を意味するのか見極め、そのために必要なスキルを身につけているかどうか振り返るために6Csによる成績表を活用する。


6Csを共に響かせて活用する 幸せな未来のビジョンを思い描くために

6Csは何十年もの心理学研究の蓄積によって明らかになった。スキルの発達には順序があり、あるスキルが基礎となって次のスキルが芽生える。それは子供が発達に応じて自然に見せる姿と重なっている。コミュニケーション能力はコラボレーションできないと高まらない。コミュニケーションは言葉にならない声を上げている発達の初期段階であっても、自分の周囲にいる他者とコラボレーションしたいと認識することから生まれる。


コミュニケーションできるからこそ知識というコンテンツを得ることができる。幼児は自分で探索しながら世界について学ぶが、それより遙かに多くのコンテンツを周囲の大人との言語を介したコミュニケーションによって身につける。


クリティカルシンキングの力が知識というコンテンツに依存しているということは驚くべきことではない。コンテンツの信頼性はクリティカルシンキングの力によって左右されるので、どちらが先とも言えない部分はある。しかし最初に何らかの情報を手にしていなかったら、判断のしようがない。弁護士やディベート大会の選手は意見・立場の正当性を明らかにするために証拠を集める。起業家はある企業を買収する前に財政状況を「精査」しなければならない。研究者は先行研究を調べ、見落としがないか確かめた上で新しい研究に着手する。

十分なコンテンツとクリティカルシンキングする力が合体してクリエイティブイノベーションが実現される。一万時間ルールのことを思い出してほしい。何かを作り出す天才と呼ばれている人達は、まず何らかの分野での熟達者である。十分な戦略的知識を持ち、あれこれ実験し、何度でも作り直すことを厭わない。新しい製品を生み出すために既存の部品の組み合わせを変えたり、自分自身で新しい部品を作ったり、工夫し続ける。彼らはひたすら要素の組み換えを行う実践を積み重ねているからこそ、クリエイティブイノベーションを成し遂げていると言える。


結局、最後の「C」であるコンフィデンス(自信)は、コンテンツ、クリティカルシンキング、クリエイティブイノベーションの全てを支える。失敗しても自信を持ってチャレンジし続けない限り、成功を手にすることはない。


6Csは密接に繫がり、何度も同じプロセスを経て成長する

6Csは独立したばらばらのスキルではない。全てのスキルが密接に繫がって一つの全体をなしている。これらのスキルを有機的かつダイナミックに身につけることが、学び、そして、成功へのカギなのである。

例えば本を沢山読めば、知識(コンテンツ)が増え、同時にプロットやストーリーラインを批評する力(クリティカルシンキング)が身につく。大統領候補者同士のディベートについて学ぶことで、コミュニケーションと自信(コンフィデンス)が大いに高まる場合もある。

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科学が教える、子育て成功への道

ロバータ・ミシュニック・ゴリンコフ
扶桑社
2017-08-19

この連載について

初回を読む
科学が教える、子育て成功への道

ロバータ・ミシュニック・ゴリンコフ /キャシー・ハーシュ=パセック

私たちは勉強ができれば「成功」、お金があれば「幸せ」と決めつけたり、反対に、頭の悪いから「成功」は無理、安楽に生きられれば「幸せ」と思い込んだりしていないでしょうか? しかしそれは、きわめて一面的な「成功」と「幸せ」の定義です。もっと...もっと読む

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