SMAP5人が幸せでありますように」

28年間のSMAPの活動とその思いを、数々の言動から振り返り、幼少期から三十代に至るまでのファンの女性の28年の歴史と共に纏めあげ、「アイドルとは、ファンとは何か」を問い直すアイドルとファンのノンフィクション書籍『SMAPと、とあるファンの物語』。本書を公開する連載、41回目。突風のごとく吹き荒れる解散報道。ファンは惑い、祈った。そして、事実を伝えるFAXが公開されたーー。

 記事の後もSMAPの日常は続いていた。

 ドラマや映画や舞台に出演し、冠番組で司会を務め、週に1度「SMAP×SMAP」の収録現場で顔を合わせる。

 コンサートはないが2015年はシングルも2枚リリースされている。当時の本人インタビューを振り返っても、それは一見変わらぬSMAPの姿だ。

 ただ、今思えば少しだけ気になっていたことはあった。

 一つは同年9月の「月刊ザテレビジョン」に掲載されていた、SMAP宛の木村のメッセージだ。

「SMAPを続けるなら何となくじゃなく、もっと続ける意義や共通認識を持ってもいいんじゃない? って思う。今はそれが少し足りないから、一人一人が能動的な姿勢になると何かが変わっていくんじゃないかなって」

 またやはり9月放送の「テレ朝SMAPバラエティ部スマシプ! 全然ゆるくないバスの旅 秋の3時間SP」(テレビ朝日)では、中居がこんなことを言っていた。

「今までスマスマね、俺は一人で楽屋、香取も一人の楽屋、木村は(スタッフも集まる楽屋外の)前室、それで草彅稲垣はちょっと広めの楽屋を二人で使ってた。だけどその後収録スタジオが他に移ったら、草彅稲垣もそれぞれ普通の個人楽屋になっちゃった」

「稲垣に話してみようかな、『楽屋を二人使用に戻してほしい』って。その二人が一緒にいてくれていることはチームのバランスとして良かったんですよ。コミュニケーション取らなくても取れているから」

 その上で、SMAPはこんな〝未来〟も語っている。

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SMAPの28年間の活動と、とあるファンの女性の28年間。決して交わることはなかった。でも、支えられていた。そんな両者の紆余曲折の歩みから見えてくる、アイドルの“意味”。アイドル文化が生み落とした新世代の書き手によるSMAPとそのファンのノンフィクション。

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SMAPとそのファンの物語—あの頃の未来に私たちは立ってはいないけど

乗田綾子

転校を繰り返し、不登校にもなってしまった。思い焦がれた上京は、失敗した。願ったとおりの現実を生きるのは、難しい。だけど――。小学校低学年から30歳に至るまで、とある女性の人生にずっと寄り添っていたのは、親でも彼氏でもなくアイドルだった...もっと読む

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コメント

drifter_2181 「記事の後もSMAPの日常は続いていた」 2年弱前 replyretweetfavorite

smarashic 「 SMAP5人が幸せでありますように」 https://t.co/3gDW8sMUCL 2年以上前 replyretweetfavorite

ayumimato あぁ、何か泣けてくる。 全てに同意できる訳ではなくても、きっとこの記者さんは悪いようには思ってないんだろう。 そう。まだ、悲しみの途中であり、諦めていない過程なんだよ。 https://t.co/tVz2A50XeL #スマートニュース 2年以上前 replyretweetfavorite

ara13767 #スマートニュース SMAPをよく知らない人だけ見てください❣️ 3年弱前 replyretweetfavorite