フグのぬか漬け(のぬか)でキャベツ炒め。発酵定食の出来上がり。

最近、ちょっとした「発酵ブーム」のようで。美と健康が手に入るからと、発酵食品が食べられるレストランとか、発酵食品レシピなんかが話題だそうです。私はブームも何も、フツーに「超」発酵生活です。そんなところへ、さらにおいしい「ぬか漬け」の到来ものが。さて、どうやっていただきましょうか。話題の『もうレシピ本はいらない 人生を救う最強の食卓』にも発酵食品の話がいっぱい出てきますよ。

食のアイデア満載!
『もうレシピ本はいらない 人生を救う最強の食卓』

日持ちのするいただきもの

 みなさまこんにちは。東京の冬は延々と晴れ続きで、いや当地が一番美しいのは冬だヨと思う今日この頃。なので暖房などなくとも不満ゼロです。いやほんと。ただ夜は寒いので、銭湯から帰ったらすぐ寝ちゃいますが……。

 それはさておき。
 先日、石川県から来られた方にお土産をいただきました。地元名産の、「ふぐのぬか漬け」です。

 かの高級食材「ふぐ」をぬか漬けにするとは、初めて聞きました。
 どうやって食べるのか伺うと、そのまま切ってちびちび食べる、あるいはぬかごと軽く焼いて食べる、とのこと。
「これなら冷蔵庫がなくても、ずっと日持ちしますから」

 いやーすみません。そんな気をつかっていただいて……。

 しかし最近、こういう頂き物が多いのでありました。
 聞けばみなさん、まずは「そういえばあの人はモノを持たないんだった」と考えて「そうだ、食べ物を持って行こう」となり、ところがさらに考えてみれば「そういえば冷蔵庫持ってないんだ・・」と気づき、あれやこれやと知恵を絞ってくださるのでした。
 で、「これなら大丈夫ですから!」とニコニコしながら色々なものを手渡してくださる。
 本当にありがたくカタジケナイことです。私は本当に幸せ者です。

 というわけで、気づけば我が台所には乾燥したもの(海藻、麩、お茶、ドライフルーツなど)と漬けたもの(塩漬け、ぬか漬けなど)がどんどこ集まってくるのでありました。中には初めて食べるものも少なくありません。
 この「ふぐのぬか漬け」も初体験です。

 最初、言われた通りにそのまま火を通さず食べてみました。身にこびりついたぬかも美味しそうだったので、ぬかごとスライスして、たっぷりの大根おろしにお酢をかけたものといただきます。醤油やポン酢ではなく酢をかけたのは、何しろぬか漬けがかなりショッパイので、これ以上の塩気は必要なかろうと思ってのこと。
 で、ほんのひとかけらの身に酸っぱい大根おろしをこれでもかと山盛りに乗っけまして、大口をあけて、パクリ。

 う、う、うまい……(ジーン)。

 いやー、なんなんでしょうね……このえも言われぬ強烈なうまさ。しょっぱくて、酸味があって、クサい。この三位一体は、まさに大人の味ではないでしょうか。
 添えられていた説明書を読むと、このお店ではフグのほか、サバ、イワシ、ニシン、タラ、カワハギなど、なんでもぬか漬けにしておられます。なるほど確かにこの味、サバのヘシコ(ぬか漬け)と似ている。イヤ子供の時は、その美味しさが全くわかりませんでした。父がどこぞの出張土産で買ってきたものの、一口食べて「何これ、塩辛すぎる、しかも臭い。意味がわからない」としか思えず、それ以上は決して箸が伸びなかった。

 ところが今食べると、箸が伸びないどころか、これ以上「あとを引く」味ったらないのです。全てが強烈なんだけど調和している。そして、強烈だからこそちびちび食べる。うん。この「ちびちび」っていうのもお子ちゃまにはできない芸当なんだよね。これができなきゃこのうまさは体験できない。ウンわたしもやっと、「大人のたしなみ」がわかる年齢になったのだなあと、自分で自分を褒めるのでありました。

気がつけば発酵生活

 でね、気づけば我が食卓、いつの間にか発酵食品だらけなのです。

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アフロえみ子の「自由メシ!」

稲垣えみ子

アフロで無職で独身の、稲垣えみ子53歳。朝日新聞退社後、激変したのは食生活。メシ、汁、漬物を基本に作る毎日のごはんは、超低予算ながら、本人はいたって満足。冷蔵庫なし、ガスコンロは一口、それでもできる献立とは!? レシピ本不要、作り置き...もっと読む

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