前回は米国企業での採用や解雇、あるいはAt Will Employmentなどの雇用の在り方について説明しました。今回はこの At Will Employmentに加え、シリコンバレーの多くの企業がどのような工夫で社員を馬車馬のように働かせるのかを見てみましょう。
「アメとムチ」は英語で”Carrot & Stick” 社員を働かせる方法、それは有り体に言ってしまえば「アメとムチ」です。社員を社畜化するのはある意味簡単なのですが、難しいのはどうやって優秀な社員に残ってもらうかです。At Will Employmentは双方向ですから、よほどうまく餌付けしないと、優秀な社員はより働きやすい職場を求めてドンドン辞めていってしまうのです。
実際シリコンバレーの離職率は年間14パーセントにものぼります。10年もすると8割以上もの社員が入れ替わってしまうのです。最近ユニクロの3年以内の離職率が5割近いことが話題になりましたが、シリコンバレーはずっと前からユニクロとほぼ同様の離職率で平常運転を続けているのです。