15歳で起業した著者が、起業に関する疑問に答えます!

「会社を売却することを前提に起業をする」という斬新な働き方を提案する、正田圭さんの新刊『サクッと起業してサクッと売却する 就職でもなく自営業でもない新しい働き方』の特別掲載、第16回。起業のリスクについて、正田さんが今までよく質問されてきたことに答えていきます。

〔 第3章 〕起業のFAQ

 第1章、第2章では、「サクッと起業して、サクッと売却する」という働き方の提案をさせてもらった。
「お金」と「時間」を手に入れ、「今」をふんだんに生きることに対して、前向きに考えてくれていれば何よりだ。サクッと起業して、サクッと売却することができれば、出世競争になんて巻き込まれない。定年退職するときを夢見て、人生を先送りすることもない。最高の世界旅行をすることだって可能になる。そんなことがしっかり理解いただけていれば何よりだ。

 ここからは具体的な話に入っていきたい。
 第1章で、HOWよりもWHYが大事という話をさせていただいたが、本書ではHOWの部分にもとことんこだわりたいと考えている。そのため、ここでは起業のリスクについて、僕が今までよく質問されてきたことに答えていく。具体的な話に早く進んでいきたい人は本章は読み飛ばしていただいてかまわないが、「サクッと起業してサクッと売却する」ことに少しでも疑問や不安がある人は熟読してほしい。


━起業家のプライバシー問題━

Q 起業家になったら叩かれるって本当ですか?

 皆さんが起業しようとすると、フェイスブックやツイッター、ブログなど、いくつかのSNSを活用していくことになると思う。
 好き嫌いにかかわらず、時代の流れとしてやらざるをえない可能性は高い。実は僕自身、SNSが大っ嫌いでこれまでやったことはなかったが、最近始めた(始めさせられた)。

「なぜフェイスブックをやらないのか?」「SNSで自己開示していない経営者は胡散臭い」という世の中の風潮を作り出したのは、レオス・キャピタルワークスの藤野英人さんだ。彼の起業家に対する影響は非常に大きい。
 僕が長年拒んでいたフェイスブックも、藤野さんに「フェイスブックメッセンジャーで連絡してよ」って言われたからアカウントを開設した(藤野さんみたいな大御所にそう言われたら、作らないわけにはいかない。そんなわけで、自分のフェイスブックの友達第一号は光栄なことに藤野さんだ)。

 彼が、様々な記事や書籍で「社長が顔出ししない会社の業績は下がる」とか「スリッパを履く会社には投資するな」と発信しているため、起業家としては変なところでマイナス影響を受けたくないからその通りにする。
 これらのデータを検証したわけではないので真偽はわからないが、少なくとも僕の会社が過去最高益をたたき出した年は、ホームページに顔写真は出してなかったし、まさにスリッパに履き替える会社だった。今年になってホームページに顔写真も出し、会社を引っ越してスリッパに履き替えない会社になったが、例年よりも業績は少し悪い。

 とはいえ、経営者にSNSは必須な流れになってきている。面識のない人と「お会いしましょう」となると、みんな「会社名 名前」や「会社名 社長」で検索して、検索順位が上位のいくつかのサイトにはパッと目を通してくる。
 そこで何も出てこないと、なんかこの人大丈夫かな……となってしまうのだ。

 このように、SNSアカウントを作って情報発信したり、様々なメディアの取材を受けたりすることは、起業すると余儀なくされる。そして、そういうことを繰り返すと、当然のことながら露出は増える。
 結果、伸びているように思われ、目立つ起業家はどこかのタイミングで間違いなく叩かれる。

 もちろん、叩かれるばかりではなく、もてはやされることもある。しかし、もてはやされるばかりの起業家はいない。どこかで必ず叩かれる。しかも、必要以上に叩かれる。本書を執筆中のまさに今も、ウォンテッドリーの仲暁子さんが「DMCAを悪用した」とかメタップスの佐藤航陽さんが「粉飾疑惑だ」なんて言って叩かれている。少し前はgumi の國光宏尚さんが「gumi ショック」と叩かれたり、みんなのウェディングの穐田誉輝さんが自由奔放な私生活を叩かれたりしていた。

 もてはやすときは散々もてはやし、少しでも何か脛に疵を見つけると、打って変わってお祭り騒ぎのように叩き出すくだらない人たちは非常に多い。Yahoo! ファイナンスの掲示板なんて、その温床だ。そんなヤツらは相手にしないし、付き合わない。以上。
 で、話は終わりなのだが、そもそもなぜ起業家は叩かれるのだろうか?起業家が叩かれる理由は、起業家が「夢を実現させる方法論」を身に付けているからだと僕は思う。 「宝くじで一発当てた」とか「ビットコインで一瞬儲けましたわ!」という人たちは、意外と叩かれない。それは、方法論を確立していないから。

 みんな、心のどこかで「夢を実現させる方法論」を持っている人を認めたくないのだ。夢があるならこんな風に実現させればいいよという方法論が確立されてしまったら、今まで自分が生きてきた人生を否定されたような気がしてしまうのではないか。
 だから、夢を実現させる方法論を確立させている人を見つけると、嫌悪感を抱くのだ。

 そして、その人が何かしでかすと、叩いて叩いて、必要以上に叩いて、何かもうその人が夢を追いかける気力がなくなるくらいまでみんなで袋叩きにする。
 夢を実現するノウハウを持っている人を1人、世の中から減らして、みんなで安心し合っているのだ。  そんな人たちは騒がせておけばよい。


━金を返せるかの心配より、金を借りられるかの心配━

Q 借金で周りに迷惑がかからないでしょうか?

 事業に失敗して莫大な借金を背負ってしまうことを心配している人が、今の時代でもまだ存在する。
 会社を潰したりしたら、自己破産して生きていけないのではないか。家族が路頭に迷ってしまうのではないか。厳しい督促によってメンタルを病んでしまうのではないか│。起業経験のない人が心配するリスクといえばこんなところだろう。

 しかし、こうしたリスクのほとんどは考え過ぎだ。事業に失敗しても命まで取られるわけではない。仮に借金があったとしても、人は生きていける。数カ月間は辛い時期が続くかもしれないが、それも永遠には続かない。
 返せなくなったら自己破産して社会的信用がゼロになると思っている人もいるが、そこまで失敗しても、昔と違ってひどい目には遭わない。

 銀行借入をした場合はたいてい保証協会がつくものだから、自分に返済能力がなくなったら協会が保証してくれる。その代わり5年の返済期間が20年に延びたり、毎月20万円の返済金額が2万円に下げられたりして、保証協会に返し続けていくことになるだけの話だ。もちろん、その間は金融機関から自由にお金を借りることはできないが、実際のところ、命を取られるどころか骨一本折れることなく生きていける。運悪く借金を背負ってしまったら、ゆっくり返していけばいい。

 起業したことのない人に限って借りてもいないお金の返済の心配をするのは不思議だ。実際に起業した人たちが心配するのは、借金返済ではなく、「無事に借金ができるかどうか」なのだから。これが、起業家とそうでない人の一番の違いかもしれない。
 とくにベンチャー起業は、売上も少ないし、金融機関からの借り入れはむしろできないことの方が多い。金融機関からお金を貸してもらえないから、仕方なく自分の株を希薄化させてベンチャーキャピタルから調達をするのだ。

 出資を受ける際に、「死ぬ気でがんばりますが、失敗したらゼロになってしまうお金です。失敗したときはすみません。その節は、次に起業するときの資金をまた出してください!」と正直に言っておけばよいのではないだろうか。
「絶対に返せるお金です」「死んでも返します」とか言うからおかしくなるのだ。


「会社を売却することを前提に起業をする」という
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『サクッと起業してサクッと売却する 就職でもなく自営業でもない新しい働き方』


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超富裕層に上り詰めるまでの15年!


『15歳で起業したぼくが社長になって学んだこと』

この連載について

初回を読む
サクッと起業してサクッと売却する 就職でもなく自営業でもない新しい働き方

正田圭

本書は「会社を売却することを前提に起業をする」という斬新な働き方を提案します。「起業はハードルが高い」「会社を売るのはさらに難しい」と思われがちですが、「会社を作って売却するのは、世の中に数ある儲け話の中で、一番確実で、一番地に足の着...もっと読む

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