中学生起業家よ、総額10億円の調達を目指せ!

「会社を売却することを前提に起業をする」という斬新な働き方を提案する、正田圭さんの新刊『サクッと起業してサクッと売却する 就職でもなく自営業でもない新しい働き方』の特別掲載、第13回。スポーツ選手やアーティストとして活躍する人たちは、とても小さいころからそれに伴う教育を受け努力する。なぜ起業家には、それがないのだろう?

━中学生起業家が総額10億円の調達を目指すプロジェクト開始!━

 まず、実際に起業して売却した人がこんなに多くいるんだということを多くの人に知ってもらうために、ウェブで公開する対談記事を数多く作った。
 これは、実際に会社を売却したことのある起業家たちに協力を仰いだ。ウェブ上で若くして会社を売却した人の存在を多く目にするようになれば、「あ、会社を売却している人って意外に多いんだ」とあなたが思うきっかけになるかもしれない。

 協力していただいた起業家の皆様には非常に感謝している。ちなみに、今回協力していただいた皆様は全員無償だ。ありがたい(現在も「連続起業家対談」というテーマで引き続き対談をしているので、我こそはと思う人は気軽にpr@tigala.co.jpまで連絡してほしい)。

 しかし疑い深いあなたは、ウェブで体験談を読んでも、実際に自分の目で見て、手で触れるまでは、自分にもできるということを信じようとしないかもしれない。そこで、あなたが実際に目で見て、手で触れることができる場所を提供しようと考え、「pedia ventureprogram」というオンラインサロンをオープンした。

「pedia」とは、スタートアップ界隈やベンチャーキャピタル界隈の出来事を専門に扱うニュースメディアである。もともとはイーストベンチャーズという老舗VCの社内起業としてスタートしたニュースメディアだ(イーストベンチャーズはメルカリやBASEなどに出資している、日本で最も好感度が高いと言われているベンチャーキャピタル)。
 この「pedia」を、僕は2017年11月30日に譲り受けた。わかりやすく言うとM&Aしたのだ。pedia はニュースメディアとして業界で一定の地位を築き上げており、取材依頼の問い合わせも多い。企業がプレスリリースする前の情報が集まってくるので、pedia にはスタートアップ界隈の情報が集結することになる。

 pedia をニュースメディアとして見ていただいている方は結構多い。しかし、せっかくだから一歩踏み込んだサービスを展開してみようと僕は思った。pedia で取り上げられているニュースをより深く理解し、しかもニュースに出てきた起業家やベンチャーキャピタルと実際に触れ合うことができる場を作ろうと思ったのだ。それが「pedia venture program」というオンラインサロンである(2018年2月1日より開始)。

 オンラインサロンの値段は月額1万円だ。これを高いと思うか、安いと思うかはあなたの自由だ。ただ、学生にはこの金額が高いのはわかっている。わかっているから、こんなことをやる。

小中学生につき無料。

 2017年12月15日、弊社で「中学生起業家が総額10億円の調達を目指すプロジェクト」という企画を幾つかの会社と立ち上げた。これは、中学生の起業を積極的に支援しようというプロジェクトだ。

 今の日本の学校教育には、お金を学ぶ場がない。これは仕方のないことだ。
 そもそも教師たちが起業なんてしたこともなければ、資本政策やファイナンスの知識もないのだから。教師とお金は無縁だ。もしかしたらお金を扱う仕事と最も距離の遠い存在が教師なのではないだろうか。

 僕自身、起業当初は右も左もわからずに苦労したし、起業のハードルはとても高く感じた。
 その時、すごく不思議に感じたのを覚えている。スポーツ選手やアーティストとして活躍する人たちは、とても小さいころからそれに伴う教育を受け努力する。小さいころから習い事をして、ある種虐待ともいえるようなスパルタ教育を受け、大人になったらプロとして活躍する準備をする。しかし、お金の話(起業の話)になると、とくに小さいころから準備をするわけでもなく、思いつきで起業して、右も左もわからないまま手探りで動き出す。

 例えば、野球はどうだろう。野球選手を目指す子たちは小学生からやり始める。リトルリーグに行き、高校では甲子園を目指し、ドラフトで指名されてプロの選手になる。
 野球選手だけではない。スケート選手だって幼いころから教育を受ける。音楽の道を目指す人だって、楽器を始めるのは3歳くらいだろう。兄弟全員を東大理三に入れましたというお母さんの子育て体験談などはたまに目にするが、兄弟3人全員IPOしましたみたいな子育て体験談は今まで見たことがない。

 起業だって15歳から始められるのだから、15歳になったらすぐスタートを切れるような準備をする場所があればよいのに。
 そう思って今回、小中学生が無料で起業を学べる場を作ることにした。直接触れ合い、教えられる場だ。実際にそこでスタートアップ支援も行う。出資もする。

「pedia venture program」では、「連続起業家(シリアルアントレプレナー)を目指す」というコンセプトのもと、これから起業する人、会社経営をしているが売却を目指したい人に向けて、年齢を問わずサポートさせていただくつもりだが、とくに小中学生の起業家育成に力を入れるため、小中学生に関しては無料にした。

「pedia venture program」に入れば、僕を含めpedia の仲間と交流ができる。また、ウェブでの「連続起業家対談」にご登場いただいた起業家の方たちも客員講師として招いており、すでに何人かの方には快く引き受けていただいている。
 弊社監査役の山田真哉さんにも講師に入っていただいた。山田さんは『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』の著者であり、165万部のベストセラーを出している。正直、僕も中学生に戻って初めて会計を学ぶのなら、山田さんから学びたい。

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サクッと起業してサクッと売却する 就職でもなく自営業でもない新しい働き方

正田圭

本書は「会社を売却することを前提に起業をする」という斬新な働き方を提案します。「起業はハードルが高い」「会社を売るのはさらに難しい」と思われがちですが、「会社を作って売却するのは、世の中に数ある儲け話の中で、一番確実で、一番地に足の着...もっと読む

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