自分の貴重な青春時代を、1時間800円とかで安売りするな!

「会社を売却することを前提に起業をする」という斬新な働き方を提案する、正田圭さんの新刊『サクッと起業してサクッと売却する 就職でもなく自営業でもない新しい働き方』の特別掲載、第4回。バイトの「雇われ癖」はすぐに「雇われ中毒」になります。そうなると、自分の時間を切り売りしてお金に換算することが当たり前になってしまう。学生こそ、起業して会社を売却すればよいのです!

━最強の就活は、就職先に会社を売却すること!━

 僕がもし、母校で15分間だけ学生たちに何かスピーチをしてくれと頼まれたら、「学生はバイトをするな」というテーマで話をする。バイトではなくインターンがおすすめだとか、そういう話ではない。インターンもするな。
 バイトやインターンをする時間なんて無駄だ。企業の手足となりながら、自分の貴重な青春時代を、1時間800円とかで安売りしている。いい社会経験だなんて言いながら、学生たちは皆バイトやインターンをしているが、嫌でも数年後には社会に出るのだ。登山やダイビングでもあるまいし、社会に出るための社会経験など、本来必要がないものだ。

 バイトやインターンをして何が一番もったいないかというと、「雇われ癖」がつくことだ。学生時代にバイトをすると、一番最初の「働く」という体験が、人に雇われることになってしまう。
 僕は元々、若いうちに起業するのは良くないと考えていた。起業の相談をされる度に、「一定の社会人経験を積んで、自己資金を貯めてから起業したほうがいい」と答えていた。しかし、この半年くらいでだんだん意見が変わってきた。しかし、この半年くらいでだんだん意見が変わってきた。

 一度、雇われてしまうことで「雇われ癖」がつくのだ。「自分の知恵と度胸で金を稼ぐ」という本能的なモノが、一度バイトをすることで大きく削がれるのである。

 タバコと同じで、「雇われ癖」はすぐに「雇われ中毒」になる。そうなると、自分の時間を切り売りしてお金に換算することが当たり前になる。「あと1時間で今日の仕事は終わりかな」なんて一度でも考えたことのある人は「雇われ中毒」だ。こうなると、時間もお金も両方手に入れようという欲張りな発想ができなくなってしまうのである。 「時給800円や1000円のバイトをするくらいなら、親から金を借りて起業しろ」と言いたい。

 人生の戦略は、お金と時間のリソースをどう分配するかで決まる。
 例えば、730円払えばタクシーで5分で到達できるが、歩いてそこまで行こうとすれば、無料だけど30分かかる。これは、730円と25分の価値はどちらが高いかという話だ。人によって答えは変わってくると思う。どちらが大事かは人それぞれの答えがあってよい。大事なのは、お金と時間に対する自分の戦略をきちんと持っているかということだ。最初にバイトやインターンをやると、自分の時間をお金に換えるという間違った概念が刷り込まれてしまい、その考え方が頭に一度こびりついてしまうと、なかなか脱却することができなくなる。そして、僕が提案する「サクッと起業してサクッと売却する」連続起業家脳から大きく遠 ざかってしまう。順序がそもそも逆なのだ。社会に出たら、右も左もわからないまま、とにかく狩りにでも出たつもりで自由に走り回ってみればよい。そこで、必要だと思ったことを順番に、自分のやり方で学んでいけばよい。

 就職経験がいけないという話ではない。人生で一番最初の「働く」という経験が「雇われる」経験だと、「雇われ癖」がついてもったいないという話だ。

 学生こそ、起業して会社を売却すればよい。
 その後、就職をするにしても、会社を売却した株式譲渡契約書が最強のエントリーシートになる。

 二十歳そこそこで起業し、学生のうちに1億円(例えばだが)でその会社を売るのだ。同年代の子たちはリクルートスーツを着て就職活動に勤しんでいるかもしれないが、会社を売って1億円を手に入れたあなたは、視野が広がっているだろう。自分でビジネスをしていたのだから、会社のことが全くわかっていない就活生とは違う。
 すぐに次のビジネスを立ち上げてもいいし、就職してもいい。卒業後、物価の高いニューヨークに留学してMBAを取得したっていい。学費と生活費で2000万〜3000万円はかかると思われるが、1億円あったら余裕で自費で留学できる。売却した先の会社に幹部として就職するなんて最高だ。会社を売却したという実績はエントリーシートに書く格好の材料だ。むしろ僕は言いたい。最強の就活は起業して会社を売却することだと。

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サクッと起業してサクッと売却する 就職でもなく自営業でもない新しい働き方

正田圭

本書は「会社を売却することを前提に起業をする」という斬新な働き方を提案します。「起業はハードルが高い」「会社を売るのはさらに難しい」と思われがちですが、「会社を作って売却するのは、世の中に数ある儲け話の中で、一番確実で、一番地に足の着...もっと読む

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コメント

chihimasah 子どもに勧めてみようかな(´▽`)/“社会に出るための社会経験など、本来必要がないものだ。”“雇われ中毒”正田圭 @keimasada222 | 2年以上前 replyretweetfavorite

a_tocci 人生の戦略は、お金と時間のリソースをどう分配するかで決まる。 例えば、730円払えばタクシーで5分で到達できるが、歩いてそこまで行こうとすれば、無料だけど30分かかる。これは、730円と25分の価値はどちらが高いかという話だ。 https://t.co/3be0b29cER 2年以上前 replyretweetfavorite

a_tocci 「時給800円や1000円のバイトをするくらいなら、親から金を借りて起業しろ」と言いたい。 https://t.co/3be0b29cER 2年以上前 replyretweetfavorite

a_tocci 一度、雇われてしまうことで「雇われ癖」がつくのだ。「 2年以上前 replyretweetfavorite