自分の貯金を、1円単位で正確に数えたことがあるだろうか?

「会社を売却することを前提に起業をする」という斬新な働き方を提案する、正田圭さんの新刊『サクッと起業してサクッと売却する 就職でもなく自営業でもない新しい働き方』の特別掲載、第3回。正田さんは、あなたに提案します。29歳までに1億円作ることを目標にしてみてはどうか? と。

PART1 考え方編

〔 第1章 〕連続的起業論

━29歳までに1億円のキャッシュを手に入れろ━

 起業して間もないころ、僕は六本木のあるビルで、とある著名かつ高齢な投資家の方と雑談をしていた。その投資家は、ふと僕にこう言った。
 「若くして起業したのなら、20代のうちに1億円は作らないと、起業に向いていないということだからなぁ」

 その投資家は何気なく言ったのだが、その一言は当時18歳だった僕の心を大きくざわつかせた。 「そうか、20代のうちに1億作れなかったら、自分は起業に向いていないのか」と。  それ以来、僕は自分の貯金を毎月月末に数えるようになった。

 あなたは、自分の貯金を正確に数えたことがあるだろうか?1円単位で正確にだ。
 実は、お金を正確に数えるのは意外と難しい。 クレジットカードの、来月引き落とされる分は換算するのか。 小銭入れにはいくらの小銭が入っているのか。 保険はどう考えればよいのか。

 20代のうちに1億円作れなかったらどうしようという不安は取り越し苦労となった。20代どころか19歳の時に会社を売却することになり、10代のうちに貯金が1億円を超えることとなったのだ。

 僕は、本書を通してあなたに提案したい。
 29歳までに1億円作ることを目標にしてみてはどうか? と。

 一般的に、一生のうちで貯金が一番多くなる瞬間は、定年退職を迎えるときだ。「老後資金の教科書」(https://avenue-life.jp/blog/)によると、夫婦世帯では老後に1億円の生活費が必要と書いてある。
 だが定年退職のタイミングで1億円を持っている人はほんのわずかだ。今の時代、定年退職の際の退職金の平均額は、約2000万円だ。それでもほとんどの人が、人生で最も貯金が多くなるのは、定年退職の際に退職金を受け取ったタイミングだろう。

 その半分の年齢、29歳までの間に資産1億円を作ってしまおうという提案だ。
 29歳で1億円を持つ。これはどういうことかというと、人よりもお金と時間を多く持っているということだ。

 僕は、「29歳までに1億円のキャッシュを作ろう」とあなたに真剣に提案したい。お金と時間を人生の早いタイミングで手に入れることは、あなたが考えている以上にあなたを豊かにする。みんな、お金と時間の大切さをまだまだ軽視している。


━会社を売ったら「海賊王」━

『ONE PIECE』という海賊の漫画がある。日本で知らない人はほとんどいないだろう。モンキー・D・ルフィという青年が海賊王を目指す物語だ。全員が海賊王というものを目指していて、仲間になったり戦ったりしながらしのぎを削り合う、というのがざっくりとしたストーリーなのだが、実は、その物語の中で、厳密には海賊王とは何なのかが定義されていない。
 人によって定義は違うらしいのだが、主人公のルフィは、「この海で一番自由な奴が海賊王」だと言っていた(現時点で僕は物語を追いかけていないので、もしかしたらすでに別の定義があるかもしれない)。現代社会で「自由」とはどういうことかといえば、お金と時間がふんだんにあることだ。つまり、お金と時間を両方手に入れている者が「海賊王」というわけだ。

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サクッと起業してサクッと売却する 就職でもなく自営業でもない新しい働き方

正田圭

本書は「会社を売却することを前提に起業をする」という斬新な働き方を提案します。「起業はハードルが高い」「会社を売るのはさらに難しい」と思われがちですが、「会社を作って売却するのは、世の中に数ある儲け話の中で、一番確実で、一番地に足の着...もっと読む

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