エアコンの普及とフィルター汚れ
気づけば、ほとんどの家にエアコンがある時代になりました。それがいつからのことだったか。気になったので、エアコンが普及した過程について少し調べてみました。
国産第1号の空気調整機が誕生したのは1935(昭和10)年。意外と古くにエアコンの前身が誕生していたことに驚かされます。時は流れ、1958(昭和33)年には「ルームクーラー」の名称で、オフィスや劇場などを中心に広く設置されるようになりました。その後、高度経済成長とともに家庭にも徐々に普及していき、1965(昭和40)年にようやく冷暖房を兼ね備えた「ルームエアコン」が登場します。
内閣府の「消費動向調査」によると、1985(昭和60)年には二人以上世帯のエアコン普及率は約50%、2012(平成24)年にはついに90%を超え、それ以降は横ばい傾向が続いています。同じ調査では、二人以上世帯の100世帯あたりのエアコン保有数量は2017(平成29)年に281・7台となっており、各家庭に平均約3台のエアコンがあるという計算になります。
たしかに、リビング、夫婦の寝室、子ども部屋……と数えていけば、どの家庭にも3台くらいはエアコンがありそうですよね。しかし、そのエアコン、前回掃除したのはいつだったか、覚えている方がはたして何人いるでしょうか?